「27話だよ。惚れんなよ。」 ページ28
「あいつ、俺をストバスに呼び出して何したと思う？1on1申し込んできたんだぜ？分かりやすく言うと一対一な。
懲りねぇよな。だから言ってやったんだよ本当の事を。
『幾ら頑張ったって俺には勝てない、テメェらが血反吐吐くぐらい頑張った練習も
分かるか？凡人が幾ら練習してもその程度なんだよ。
しかもお前はバスケにゃ向いてねぇ、さっさと辞める事をお勧めするぜ。何せテメェが幾ら練習した所で俺には勝てねぇからな。
今、一年で一番足引っ張ってんの誰だと思う？お前だぜ？
俺もそんな役立たずな奴とは一緒に居たくねぇし身にもならない努力をウダウダとやる位だったら、バスケ辞めたら？』
ってなぁ！」
「ゲス野郎…！」
「あん時は本当に笑ったわ。
『友達だと思ってたのに、信じてたのに、バスケに誘ってくれたのお前だったろ？』
そんな事言ってきたんだぜ？
だから俺は
『友達だなんて思った事は1度もねぇし信用した事もねぇよ。バスケに誘ったのはお前がいい駒になりそうだったからだ。
ま、途中からお前をどう潰すかになったけどな。』
そう答えたらこの様だよ。弱すぎて潰し甲斐がないったらありゃしねぇ。」
そいつはまるで悪魔の微笑みのように笑うと親に呼ばれていると言って帰って行った。
俺も少なからずその言葉に毒されたのか、全力で物事に取り組む事をやめた。
だって、才能がすべてなんだろう？
俺はバスケをやりたい。
兄貴の悔しさを、俺が晴らしてやりたいから。
何よりお前らと試合をする為にも。
だけど、兄貴がやりたくても出来なかったことがどんどん出来てしまう俺。
そんな俺が、兄貴がやりたかった事を俺がやって良いのか？
兄貴の事を思うと兄貴を越してはいけない気がした。
更に不幸は続き、兄貴の墓参りの帰りに父さんと母さんが車で事故って死んだ。
一人ぼっちになった俺は、婆ちゃんに預けられた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「とまぁ、こんな感じだよ。」
「あの…。」
「あ？どうした？」
「本当にお兄さんは東海林さんに越されたくないと思ってるんでしょうか？」
「さぁ？でもまぁ、元々俺のが運動神経も良かったし、吸収も早かったっつーのもあんだろうけど、なんつーんだろう。
兄貴ならさ、それなりのプライドってもんがあんじゃん？」
それを思うとやっぱり、俺には兄貴を越すような真似は、出来ねぇよ。
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恋＠眼鏡(プロフ) - 傾国萌えのセネンさん» 申し訳ございません、設定にて読みの方加筆修正させていただきました。ご確認いただけると幸いです。 (2017年7月25日 20時) (
レス) id: 4259eb5510 (このIDを非表示/違反報告)
傾国萌えのセネン - すみません、東海林の読み方がわからないので設定に読み方を乗せて頂けますか? (2017年7月25日 19時) (レス) id: 8368aa4f80 (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 面白かったです！これからも頑張ってください！ (2017年7月23日 1時) (レス) id: 83c09b69aa (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - おもしろかったです！！更新楽しみにしてます(((o(*ﾟ∀ﾟ*)o))) (2015年11月9日 23時) (レス) id: 5caf3af081 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - 面白いッス(´∇｀)花宮出して欲しいですw此れからも更新頑張って下さい(^^)fightッスd(^-^) (2015年7月14日 17時) (レス) id: 88c8934aed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋＠眼鏡 | 作者ホームページ：http://sukinaharahasakuradeui
作成日時：2015年3月8日 17時
