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「53話だよ。惚れんなよ。」 ページ5

「ちすちすちーっす。Aくんの活躍見ました?」


ヘラヘラ笑いながらベンチに帰ってくる。

そんな俺を白い目で見てくる1年トリオと監督に先輩達。


「腑に落ちないよなぁ。」

「はい、落ちません。」

「唯一身長で勝ってるってのが救いだよな。」

「ねぇこれdisられてんの?褒められてんの?」


複雑な顔をする俺とは裏腹に不自然にニコォと笑われる。

えっ、何これこっわ。


「監督、火神は大丈夫っすか?」

「ええ多分。」

「ん…そっか。」


どこかホッとした自分が居て。

無意識の内に口元が緩んでいたのか知らんけど顔へ視線が集まる。


「…えっ、何?」

「お前…そんな風に笑えるんだな。」

「はい?」

「可愛い顔してたぞ。」


はは、と笑うツッチー先輩。

俺は無意識にそんな表情してたのか、と恥ずかしくなる。


「……っす。」

「なんて?」


笑いながら顔を覗き込んでくるから口を抑えながら伏し目がちになり目線を逸らす。


「るせっ、す……。」


あー、今絶対顔赤いわ俺。

酷い顔してる自信あるからまともに先輩の顔を見ることが出来ねぇ。

目の前のツッチー先輩なんて固まっちまったし。


「くそ、恥ずいな…。」

「今、東海林(こいつ)が男である事を忘れかけた。」

「は?」

「むしろ男でもイケるかもとか一瞬、思っちゃったよね。」

「ちょ、待ってなんの話し?」


小金井先輩が死ぬほど真面目にこっちを見ながら頷く物だから思わず自分を抱きしめる。

イケるって何?狙われてんの?俺。


「貴方って素の表情出ると、男のくせに可愛いとこあるのね。」

「可愛い?今の俺が?はぁ!?」


目ェ腐ってるぜ!と喚くと河原にまあまあと宥められる。


「監督、黒子の高尾対策も、火神による緑間封じも出来た筈っすよね?」

「えぇ。」

「…確証は無いけど胸騒ぎがする。油断、出来ないっすよ。

緑間、アイツは腐ってもキセキの世代だ。言うなれば百戦錬磨の武将のようなものですよ。こんな簡単に落とせていい筈がない。

寧ろ追い詰められた時の方がきっとやばい。」


チラ、とコートに目をやると残り時間も僅か。

なのに拭い切れない不安。

嫌いなこの感じ。


「…残り1分、切った。」

「頑張れ!」

「いけいけ誠凛!!」


最後3秒に差し迫ろうとしている時、このタイミングでシュートの構えをした緑間と限界を超えた火神。

誰もが止めたと思った。

でも、俺は気付いてしまった。


「違う、あれはフェイクだ…!」

「え?」

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恋@眼鏡(プロフ) - 可也さん» ありがとうございます!!拙い作品ではございますが頑張っていこうと思います! (2019年5月28日 20時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
可也 - とても面白かったです!!!続き楽しみにしてます!!! (2019年5月27日 19時) (レス) id: 430d859c05 (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます。灰崎くんの小説も機会があれば挑戦してみたいと思います! (2019年4月28日 17時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年4月13日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋@眼鏡 | 作者ホームページ:http://sukinaharahasakuradeui  
作成日時:2018年11月21日 8時

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