「72話だよ。惚れんなよ。」 ページ24
「秀徳の皆さんドリンクでーっす！」
ニコニコと愛想良くドリンクを配る俺。
口々にお礼を言いながら受け取っていく様子を眺め、遂に俺の獲物はやって来た。
「ドリンクです！」
「悪ぃな。サンキュ。」
受け取ろうとしたその手をドリンクと一緒に包み込むと、は？と顔を上げたその先輩。
俺はそのままニコッと微笑んで頑張って下さいねっ♡と微笑んだ。
すると固まって震え出したからチョロいなとニヤニヤしていると、遠目から高尾があーあ。という視線を送って来ていた。
どういう視線だよ、それは？
「……こ……じゃねぇ……。」
「…えっ？」
「男のクセに気色悪ぃ真似済んじゃねぇ！轢くぞ！」
「はぁ！？！？」
バシン！と頭を思い切り叩かれた俺。
意味が分からねぇ！と顔を上げると宮地さんは、俺に向かって指を差して一言。
「高尾から、お前が男だってことは聞いてんだよ！」
「……は？」
「誠凛の選手だってことも知ってんだっつーの！」
ドリンクは有難く貰うが俺は騙されねぇぞ！次やったら木村の軽トラで轢くからな！と居なくなってった宮地さん。
俺は表情一つ変えずに静かに迅速に高尾へ近付く。
「え、何ですか東海林さん、怖っ！ちょ！まじで怖いって！」
「お前俺に恥かかせやがったなぁぁ…？」
「だから言ったじゃん！俺！知らねって！言ったじゃん！」
ぎゃあああ！と叫びながら逃げる高尾を笑顔のまま追いかける俺。
痺れを切らしたカントクと秀徳のキャプテンさんの怒声が響いて、不毛な追いかけっこは幕を閉じた。
続く (更新停止中)
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恋＠眼鏡(プロフ) - 可也さん» ありがとうございます！！拙い作品ではございますが頑張っていこうと思います！ (2019年5月28日 20時) (
レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
可也 - とても面白かったです！！！続き楽しみにしてます！！！ (2019年5月27日 19時) (レス) id: 430d859c05 (このIDを非表示/違反報告)
恋＠眼鏡(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます。灰崎くんの小説も機会があれば挑戦してみたいと思います！ (2019年4月28日 17時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年4月13日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋＠眼鏡 | 作者ホームページ：http://sukinaharahasakuradeui
作成日時：2018年11月21日 8時
