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「69話だよ。惚れんなよ。」 ページ21

※『』英語、「」日本語 での会話になります。
_____
黒子side

目の前に立っている男の人が、僕の問い掛ける言葉を聞いた途端声を上げてケラケラと笑い出した。


『いやあ!面白い事聞くね!』

『おいテメェ、いい加減にしろよ。』


火神君が男の人に掴みかかろうと腕を伸ばしたと同時にその人はカチャリとサングラスを外す。

そこには、あの日突然姿を消した彼の顔があった。


「知り合い?はは、まさか。それともお前らはこの俺の事を忘れたって言いたいのか?」

「東海林君!?」

「東海林!お前かよ!普通に出てこいや!」


いつ見ても、中性的な同性や異性から見ても美しいと言えるその造形。

その顔立ちとは裏腹なたくましいと言える髪型とピアス。

そして、伸びている身長。


「帰って来ていたんですね。」

「まあな。十分くらい前にここに着いた。」


リコ先輩、怖い思いさせてすみません。とそっと優しくカントクの肩から手を離す東海林君。

身長以外何ら変わってない彼の姿がそこにあった。


「…。」

「リコ先輩?怒ってる?」

「おどれは…決勝リーグも居ないと思ったらこの登場の仕方はなんじゃああ!!!!」


華麗なる腹パンを食らった東海林君からはグフッと声が漏れるが誰も同情はしない。

彼の自業自得だからだ。


「決勝リーグの件については…ケホッ、俺だって申し訳ないと思ってるんすよ。」

「今回もよ!今日帰国する事を私にしか連絡してなかったわね?しかも帰るって事実のみ!」


あんたの中の報連相はどうなってるんじゃ!と逆エビ固めをお見舞いするカントクとそれを受ける東海林君。

呆れた視線を向ける先輩方。


「サプラーイズ…的な?まぁ女の子に囲まれたから身動き取れなかったってのもあるけど…。」

「死ね。」

「死…えっ!?ちょ、日向先輩!?」

「一回死んだらいいと思う。」

「伊月先輩まで!?」

「お前リコの彼氏か!」

「いやお前誰!?」


木吉先輩に向かって指を向ける東海林君とそれに応えるように自己紹介を始める木吉先輩。

一通り話の流れが途絶えたら、練習が再開する。

勿論、東海林君を加えて。


「東海林お前イギリス英語ばっかしててバスケ下手になってたら承知しねぇぞ。」

「はっはー、やだな日向先輩!怖っ!英語ばかりしてた訳じゃねぇすから!」


その言葉に反応してカントクが東海林君の数値を確認しだす。

それと同時に練習再開のホイッスルが響いた。


「悔しかったのは俺も一緒なんだよ」

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恋@眼鏡(プロフ) - 可也さん» ありがとうございます!!拙い作品ではございますが頑張っていこうと思います! (2019年5月28日 20時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
可也 - とても面白かったです!!!続き楽しみにしてます!!! (2019年5月27日 19時) (レス) id: 430d859c05 (このIDを非表示/違反報告)
恋@眼鏡(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます。灰崎くんの小説も機会があれば挑戦してみたいと思います! (2019年4月28日 17時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年4月13日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:恋@眼鏡 | 作者ホームページ:http://sukinaharahasakuradeui  
作成日時:2018年11月21日 8時

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