「51話だよ。惚れんなよ。」 ページ3
1人で悶々としているとホイッスルがなるのが聞こえる。
あ、もう試合が始まるのかと慌ててベンチに並ぶ俺は相手コートのアイツが目に付いた。
「…高尾。」
「東海林、あの黒髪と知り合い？」
「んや、知らねぇ。たまたまトイレで見かけた奴と似てるなぁって思っただけだ。」
背後に黒子が通っても気付くあいつは、恐らく黒子の天敵だ。
黒子の特徴、そして驚異なのが��極端に影が薄くて気付かれない��事。
その特性を消しちまうアイツは相性悪いんじゃねぇかな。
「さぁ、どうする？幻の
案の定カットされまくられる黒子。
まぁその特性を活かせないなら仕方が無いか？とも思う。
すると緑間がハーフラインからシュートを決めたり、黒子がレーザービームなパスをしたり。
なんだろう、俺は今バトル漫画を見ているのか？
「これがキセキの世代同士の衝突…？」
「すげぇよな。」
ツッチー先輩が俺の独り言に相槌を打ってくれたので、はいと返す。
すると緑間がありえない場所から構え出した。
だってそこは
「ほぼエンドラインだぞ…！？」
そこから緑間は打った、打ちやがった。
その高弾道シュートは長い長い滞空時間によって俺らの心を、何より壊しに来る。
NBA選手でも有り得ねぇよこんなの。
「ハッ…化け物だぜこりゃあ…！！」
俺の背中には冷や汗と、何かほかの熱いものが伝った。
「第３Q終了です！」
クソ！と声が聞こえたのでドリンクを配りながら何事かと火神の方を見ると、恐ろしく迸った勝利への執念に近いモノを感じた。
その時だった。
「現状、秀徳と渡り合えるのはオレだけだろ。今必要なのはチームプレーじゃねぇ、俺が点を取る事だ。」
急に独り善がりなことを言い出した火神。
この一言が出た次の瞬間、殴ろうとした黒子の拳より早く、俺の拳が火神の頬にぶち当たった。
ガッシャーンと耳障りな大音量を上げながら火神は後ろにひっくり返る。
「東海林テメェ！！」
ガッ、と胸倉を掴まれる。
すると黒子が火神にバスケは一人でするものじゃないと言う。
その通りと頷いている俺の横で火神は。
「皆で仲良く頑張りゃ負けてもいいのかよ！？
勝たなきゃ何の意味もねぇよ！」
「勝てなきゃ何の意味もねぇとか、どの立場で言ってんだ火神。
一人で勝っても意味はあんのか？」
「｢キセキの世代｣倒すって言ってたのに、君が彼らと同じ考えでどうすんだ。」
「52話だよ。惚れんなよ。」→←「50話だよ。惚れんなよ。」
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恋＠眼鏡(プロフ) - 可也さん» ありがとうございます！！拙い作品ではございますが頑張っていこうと思います！ (2019年5月28日 20時) (
レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
可也 - とても面白かったです！！！続き楽しみにしてます！！！ (2019年5月27日 19時) (レス) id: 430d859c05 (このIDを非表示/違反報告)
恋＠眼鏡(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます。灰崎くんの小説も機会があれば挑戦してみたいと思います！ (2019年4月28日 17時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年4月13日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋＠眼鏡 | 作者ホームページ：http://sukinaharahasakuradeui
作成日時：2018年11月21日 8時
