「62話だよ。惚れんなよ。」 ページ14
俺が所属する誠凛高校バスケットボール部は基礎練を重きに置いていて、そんじょそこらの強豪には負けないキツさ。
汗だくになって、スポドリがぶ飲みしながらただひたすらに走る、走る、走る。
そしてここは新設校で出来たばかりなため歴史も浅い。そんな訳で、まあ確かに基礎が固まってないと秀徳、正邦等の強豪校相手などお話にならない。
「ほんっと……いつ練習メニューとか考えてんのかねあの人は…。」
「ほんと、凄いですよね。」
「すごい通り越して恐ろしいぜ…。」
今は自主練の時間だから無駄口を叩いていても何も言われない。
チラ、とカントクの方を見ると火神に説教してるところだった。
「アイツもよくやるよなー、足痛いくせに…。」
「休む事は何もサボりではないんですけれどね。」
時間を見ると婆ちゃんが迎えに来る時間で、黒子におつかれと告げて先に部活を上がる。
家に着き、風呂から上がると新着メールの表示が。
開いてみると明日リコ先輩の例のプール練をするとの事。
「婆ちゃん、明日俺部活入ったわ。」
「あんたイギリス行く用意は出来てんの？」
「…まぁ、多少は。」
「そうかい、頑張りなよ。」
ニコッ、と頭を撫でてくれる婆ちゃんの手はいつになっても暖かい。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
次の日、リコ先輩の家のプールに入った俺らは練習をする。
「ストレッチは入念にねー。まずはスクワットから！」
プールでの練習は確かに体に負荷がかからないから体を痛める心配はない。
でも抵抗力がデカいから普段の練習よりキツイ。それもかなり。
「っはぁ…ゼェッ…ゼェ…っハッ…。」
スクワット50回を終え息を切らしながらふと顔を上げるとそこには桃色の髪をした見たことない女の子日向先輩の傍にしゃがんで居た。
あれ、どうやって入ったんだこの子？
「誰だあの子？」
「！……桃井さん。」
「知り合い！？」
小金井先輩が黒子に聞く。
リコ先輩が誰もが思っていであろう、どちら様？と聞く。
するとそのモモイチャンは爆弾発言を残したのだ。
「テツ君の彼女です♡決勝リーグまで待てなくて来ちゃいました。」
「テツ君？」
「黒子テツヤ君♡」
ええええっという先輩達の叫び声に乗じて俺も黒子のことテツ君って呼んでやろうかなって。
「…テツ君♡」
「死ぬほど気持ち悪いんで辞めてください東海林くん。」
「どストレートでワロタ。」
しかも早口で食い気味とかほんとに嫌な奴じゃんかと笑いが止まらない。
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恋＠眼鏡(プロフ) - 可也さん» ありがとうございます！！拙い作品ではございますが頑張っていこうと思います！ (2019年5月28日 20時) (
レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
可也 - とても面白かったです！！！続き楽しみにしてます！！！ (2019年5月27日 19時) (レス) id: 430d859c05 (このIDを非表示/違反報告)
恋＠眼鏡(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» コメントありがとうございます。灰崎くんの小説も機会があれば挑戦してみたいと思います！ (2019年4月28日 17時) (レス) id: a273382bf7 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 祥吾様の小説も書いて欲しいです (2019年4月13日 15時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋＠眼鏡 | 作者ホームページ：http://sukinaharahasakuradeui
作成日時：2018年11月21日 8時
