実験結果No.59 ページ9
『...頂きます』
おはよう、先程までの記憶が全くと言っていいくらいないAだ。眠い。
...サラダおいしい。...トマトだった。
『.....どれっしんぐ、どこ？』
「んもう、Aは寝坊助さんかしら？ほぉら、ドレッシングはここよ。ああ、そっちじゃなくて...こっちよ？んふふ、可愛いわねぇ」
『まりあ、ありがとぉ...』
何味だろぉ、眠いからどうでもいいや…
早く部屋に戻って寝たい...
.
.
.
『ごちそぉさま〜...、食器持って行くから...うぉっと、ととぉ...』
落ちちゃうところだ...、あぶないあぶない。気をつけないとな…
『では私は先に部屋に...もど、る、ぞ…』
足取りが覚束無い...早く、部屋...へや.....ゃ
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「...フラフラしてるけど大丈夫なのかい？あの子...」
「ルチアーノさん！見ましたか！フワフワしてましたよ！かわいい！やばい！死ぬ！子供みたいで可愛い！」
「...(私まで気をおかしくされそうだ。妻はこの時、どう躱すのだろうか。いや、妻は女だ。同調するのかもしれんが…私は...それはしたくない、...どうしたらいいんだ)」
「うわっ！ルチアーノ！？なんで倒れてきたんだ！お、俺動けねぇ！誰か助けて！」
「きゃぁぁぁ！アタリくん！アタリくん大丈夫！？だれか！医療室の鍵！」
「マルコスゥ！」
「う〜ん、どこから見ようかなぁ、リリカ覚醒回もいいけどその二つくらい前も捨てがたいんだよなぁ〜...」
「マルコスくん！医療室の鍵を貸してってば！」
「うわぁ！リリカちゃんか...、びっくりした〜、...はい、鍵どうぞ！」
「うん！ありがとうね！」
「テヤァ！」
「おま、そんな雑に持ち上げんなよ！」
「(空気組組長ハイドリヒ殿、どう致しますか。どのルートで空気組から抜け出しますか)」
「(...アダム、とにかくお前は...、そうだな、十文字を救出しろ。そうすりゃきっと空気組から抜け出せる)」
「(ですが...組長に桜華殿、野蛮な女も空気組ですし...)」
「(俺のことは気にするな、行け)」
「(っっ...、承知しました、ご無礼をお許しください...っ)」
「(構わん、気にするな)」
「(...何なのだ、この茶番は)」
「(...分かりませんね)」
「さて、俺は部屋に戻るぜ！」
「おや、もう回復していたのですか」
「おう！」
...彼女がいないリビングは少し頓珍漢である
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作者名：ゴースター | 作成日時：2018年1月31日 1時
