実験結果No.67 ページ17
『ふぁあぁ...疲れたなぁ...眠い、な...』
出来ることならばおぶってほしい。歩きたくない。疲れた。眠い。
『む...だぇか...おんぶぅ...う...』
ゲーム内での体力はあっても、帰ってきたらそんなもの関係ない。
「...っ我が仕方ないから背負ってやろう」
「ほら、乗れ。ふん、我に触れられることをも褒美と思え」
ああ、また訳の分からないこと言ってる...
『んー.....ん』
あ、れ？忠臣の背中、どこだ？
あった、ここだなぁ？
『おやふみぃ.....』
さくらのにおい、する。
『いいにぉ...ぃ...』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「寝たな」
『嗚呼、しても此奴は軽いものだな。飯は食っておるのか』
「俺と同じ量食ってんぞ」
...此奴、体の消化機能改造されておらんか。
『...そうか。些か我には信じ難いものだな』
「ふっ」
嗚呼、早く部屋に戻りたいんだ、我。
何故かなど野暮なことを聞くでない。分からんか。
横からの視線が痛いのだ。体に穴があく。
そこを変われと言わんばかりに盟友が見てくるのだ。
『わ、我は変わらぬぞ』
「...ずっとAの腕ふにふにしてたのあとで本人に伝えといてやる」
な...ｯ、あ...
『しておらん！我がそんな、そんなことすると思っておるのか！』
「そう言いながらしてんのはどこの誰だか」
『ぐ...っ』
ぐうの音も出ないとはこのことか。
してたとも。此奴の白くて柔らかくて、けど柔らかいだけじゃないきめ細やかな腕をふにふにしてたとも。
『...よ、良いだろう。ここは我の特等席だ、ぞ…』
「...」
ひぃ...っ
『...わ、分かった。部屋に戻ってから二人で、な？そうしよう。良いだろう？』
「...ああ」
すこしむっすりしておったがこれで...うぃんうぃん？というものだろう。
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作者名：ゴースター | 作成日時：2018年1月31日 1時
