実験結果No.61 ページ11
「ぁ...う、ぁ...やぁ、抜いちゃや...」
『ほぉ？随分と積極的だなぁ、だが今日は指だけだぞ？今のうちにやめておいた方がいいんじゃねぇのか』
絶望したいならまた別だが、と付け加える。
さっきからやけに求めてくる辺りどうやら発 情してんのか？
「やぁだ...、ぅ、ぐすたふ、ぐすたふ、んんぅ...」
うわぁ、かわいい。
俺の胸板に頭ぐりぐりしてくるかわいい。
『ふん、急にどうした』
「ぐすたふのにおい...いいにおいなのっ...はぁ...ふ...は、は...ぁ、ぐすたふぅ....」
もう会話が成立してねぇな。
そんなこたぁどうでもいい。問題はな。
Aが俺の首筋に顔を近ずけで俺の匂いを嗅いでる。可愛い通り越して神々しい。
「ぐすたふ、ぐすたふぅ...ぐすたふらいしゅき、しゅき、いっぱいしゅきなの、ぐすたふ...」
「わぁ...っ、ぐすたふのきょうきん...しゅごいのぉ...」
「ふっきんもすご...い...はぁ、は、ふ...はぁ...」
そうさっきからその気にさせるような言動を繰り返し俺に投げかけていく。それと同時に湧き上がる俺のモノにしたいと言うこの感情は支配欲なのかはたまた独占欲なのか。
どちらも紙一重か。
『おら、はなれ...ろ...っ』
「ぐすたふぅ...ぎゅう...！離れたくないの、一緒にいたいの、ぐすたふじゃないとやなの、やだなの、離れないで、ぐすたふ」
うさぎみたい。かわいい。かわいい。そしてかわいい。可愛いのオンパレード。
『はぁ...そんなことばっか言ってっと取って喰っちまうぞぉ？』
「食べてもいいから、いいからぁ...は、はぁ、は、ふ...」
「ぐすたふはあたしだけのものなのっ、ぐすたふは
わたさないもんっ、ぐすたふぅ、すきぃ...ね、ぎゅってしてぇ...」
かんっぺきにサカってんな。
「も、なんとか言ってよぉ、...怒ったからねっ、あたし」
こいつの一人称があたしに変われば要注意だぞ。
幼い頃に欲を抑えてたのが爆発したらあたしになる。それはもう何でもできるお嬢様のように。
それがたまたま...俺を求めるようになっただけなのか。それとも本心なのか。
ぼやっとしながら考えてりゃあなんということ。
...視界が変わってセンターに移り込むのは目を蕩けさせてハートでも浮かびそうなトロンとした、俗に言うトロ顔状態のA。
...押し倒されたんだな。俺。
やっべぇ...、軽く恐怖を感じる。
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作者名：ゴースター | 作成日時：2018年1月31日 1時
