【 歌い手 】 ス ラ ン プ と 申 し ま す 【 男主 】

#/29. ページ29

『どないしたんです？志麻さん』

「今日暇かなーって」

『…めっちゃ暇ですけど…』

「…会わせたい人…いるんやけど…」

『別にええですけど…』

志麻さんが連絡をしてきて、すぐに家に来た
仕事はどうしたんですかって聞きたいですけど

兄ちゃんは今日も仕事。大変なんやろなぁ

そして志麻さんに誘われ、外に出ることに
服装はまぁラフなもの

大きめのパーカーにスキニー
これが一番好き

眼鏡は必須。目見えへんし

『…会わせたい人ってどんな人なんです？』

「んー…まぁ凄い人」

『まじですか、めっちゃ楽しみ』

「多分Aくんも相手も崩れ落ちるやろなぁ…」

なんて志麻さんが呟く
崩れ落ちるってなに。なに俺アニメでよく見る石になって崩れ落ちるやつか

＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿

ついたのはとある飲食店の個室
どこここーなんて思いながら中に入れば、1人そこに座っていた

『えっ』

「あっ」

「はい、会わせたい人」

どこかで見たことある人
そう思った。
それはすぐにわかったぞ俺！！！！

『まふ…まふさん…や…』

「スラさん…え、スラさん…あっ…志麻くん連れてきてくれて有難う…」

「いいえ、…なんなん2人とも。語彙力の低下激しいな」

個室に入り、襖を閉めれば俺もまふまふさんも土下座をした状態になった

携帯を弄っていた志麻さんの方からカシャッ、と音がして2人で頭をあげる

『何しましたか』

「面白かったから写真撮ってみた」

「盗撮！」

「違う」

なんて言いながらニヤニヤしている。
いやどんな感じだったの俺ら…そんな変…？

「…呟いてもええ？」

『…あかん』

「志麻くん鬼畜…」

「…じゃあ坂田に送ろ」

なんて、笑いながら志麻さんは携帯を触ってる
鬼畜！外道！畜生！

そして、折角こんな店に来たんだからという事で注文することに
志麻さんの奢りらしい。嬉しい

まだ兄ちゃんから奢ってもらってへんからな…
焼肉がええなぁ、あ、焼き鳥でもええ。それかしゃぶしゃぶとかやな

なんて考えながら俺は注文した

「…あ、ほんとにスラさん…？」

『あっ、ほんまにスラさんです…となりの坂田。の弟やってます…』

「炎上お疲れ様でした…」

『有難うございます…』

「…お見合いみたいでほんま笑う」

絶対俺に言ってる
いいもん。まふまふさんに会えたし今日は機嫌ええから。そんなチャカされても俺は許せる

いつか俺が志麻さんにお返ししんとな

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