【 wrwrd! 】 教授の幼馴染です 【 男主 】

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やっと体育祭が終わった
部活動別は俺らの頑張りで帰宅部が1位。
最強やぞこの野郎

総合優勝はゾム達だったけど、まぁ楽しかったからええし。

多分今日はすぐ寝る

…はぁ〜、家に帰っても1人やしなぁ

『ゾム、泊まっていかへん？』

「行く」

『よっしゃ』

あっさりと泊まりに来てくれる
嬉しいぞ俺、友達でよかった

「最近俺よりも仲良うなってへん…？」

『俺の一番はエーミールやで』

「せやな！」

「チョロいな」

なんて会話を交わした
まぁほんまにエーミールが1番やねんけどな。
ずっと一緒やし、俺の事なんでも分かってるし、秘密なんかないし

さぁ！家に帰ろう！さっさと寝よう！



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「あれ系の本ねぇの？」

『残念やが無いんやで』

「なんでなん」

『俺興味無いし』

「じゃあなんでエミさんの本のグラビア知ってんねん」

『テレビ出るやん』

こいつほんま…
…他に興味とか無いんか…

今、すごくベッドの下、本棚を漁っている
許可してるから、そして友達だからそんなことも許せるが
許可も取らず仲良う無い相手やったら腹立つよなぁ

「…あ」

『ん？』

「図鑑」

『…あぁ』

懐かしいものを引っ張り出したなこいつ…
小一の頃、どうしても欲しかった分厚い図鑑
たくさんの虫が詳しく載っていた

昆虫採集してる時、この虫だと標本にできる、近くにいる、ってずっと考えてたなぁ…

虫あみももう無くなった。
なんならちょっと触るのがちょっと苦手

「…うわっ」

『あー…俺もその虫見きれへんわ…』

「数ヶ月前までは見れててんけどな…」

『分かるわ…』

ゾムも無理らしい。
その気持ち分かるで、分かり合える人や

なんで蛾とか捕まえてたんかなぁってめっちゃ思う

でもまぁ、楽しい思い出や。

『…』

「なんで泣いてんの！？」

『…いや…あのー…懐かしいなぁって…』

「…そっかぁ、…記憶力もえぐいしなぁ…」

『…俺ジジイになったんかなぁ…』

「もうちょいで成人やで、ジジイも同然やろ」

『は？』

そこから少しクッションの投げ合いが始まった

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