【 wrwrd! 】俺の兄貴は実況者【男主】 (ページ27)

今日:6 hit、昨日:12 hit、合計:216,159 hit

雑談ページ27

『呼び出したりしてなんですのん？』

「いやー、Aの事を知りたくてな！」

「未知の存在やん？」

『そうですかねぇ』

「偶にキャラもぶれるし」

『それはしゃあないですよ、楽しいんですから』

鬱大先生に呼び出されたかと思えば、そこにはコネさん、エミさん、当たり前の鬱大先生にロボロさん、トントンさんが居た

俺のことを知りたいってなんやねん、いやー…恥ずかしいやぁん
そんな話すことないで

『なんの話ししたらええんですか？』

「昔の話！」

「おおー！聞きたい！」

「結構色々ありそうやんな！」

「俺もめっちゃ知りたい」

「俺も知りたいなぁ」

大先生が提案した内容に、皆が賛成する
いやぁ…昔の話…おもろいもんやないけどなぁ

『…ほな、話しますよ』

───

──

俺は兄弟が居ました。

けど、いつの日か居なくなってて。

母親にも、父親にも聞いてみたけれど「そんな奴はいない」の一点張り

なんやねん、そう思ってずっと、毎日1人で調べてた。

俺の2つ上の大好きな兄
かっこよくて、元気が良くて、みんなから人気で。

俺な、兄貴みたいにかっこよくなりたいねん

どないしたらええんかな？

そんな質問を毎日のようにしていたのを覚えてる

けれど、いくら探してもそんな名前の男は見つからない。

仲の良かった兄の同級生に聞いてみてもそんな奴はいない、なんて言われた

それから月日も経ち俺が小6になり、最後の学校。
卒業式の日だった

別にみんな同じ中学に上がるから、そう思ったら全く泣けなかった

でも、最後の歌を歌っていた時。

ふと、自分の席を見た

そこには俺の大好きな兄の姿
半分透明で、俺を優しく眺めていた

それを見た瞬間、嬉しくて、悲しくてその場で泣き崩れた。

久しぶりに見れたんです。
でも、容姿は俺と同じ6年生
その場で時が止まっていた

兄貴、死んじゃってたんです。

でも、兄貴のことみんな嫌いで。…記憶からも無いものとされて

…最後に兄貴の姿見れたの…ほんとに嬉しかった。

「…泣かせるやん…」

「ほんまの話なんか！？めっちゃ泣かせに来るやん…！！」

「ええ話や…」

話終わると、大先生、ロボロさん、エミさんは涙目になっていた
ふと、隣に目をやるとコネさんとトントンさんは驚いた顔をしている

…どうしたんかな

「…ほんまの話なんけ…？」

『嘘に決まってますよ』

「嘘やったんか！？」

「騙したな！？」

涙目になっていた大先生達、俺の肩を掴んで振り回してくる。

首もげる