#/29. ut side ページ29
シッマが気に入らん。
俺がAと話し始めた途端「俺も」と言わんばかりにAに寄ってきて。
…俺が話すまで無視しとったくせにな
まぁ、俺もそれまで話してへんかったからあまり言えへんけど。
この間Aと街中を散歩し、買い物もした。
「大先生！その服ええなぁ！」
「せやろ、高かったんやで〜」
「なんぼしたん！？」
ゾムに服を引っ張られ、俺がつい口を滑らすと、トントンが声を荒らげた
「え？えー…9000弱…」
「そんなパーカーが9000…！？ぼられたんちゃうか…」
「有名なブランドやししゃーないやろ」
「てかそんな金お前持ってたんか」
ふと痛いところをつかれてしまう。
それ以降俺は黙り込んで話が変わるまで口を開かへん、と決めた。
けどそんなことは許されるはずもなく。
騒がしい家
周りはドタバタとすごい足音を響かせて弟たちが遊んでいる
そんな中、隣にはゾム。斜め前にはキレかかっているトントン…
「…」
「誰からや」
「女やろどうせ」
「ゾム、黙っとき」
「ちぇ〜」
と、俺が口を割るまで何も言葉は出さへんみたいで。
…仕方なく。
「…A…」
「Aってそんな金持ってたん！？」
と、すぐに割り込んでくるゾム
「大人の話や！」とエーミールがゾムを連れていってくれた
「…いつ」
「…この間…」
「どこで」
「電車で3つ先の街中で…」
「…ほう」
腕を組んで静かだが、ひしひしと怒りが伝わってくる
顔すらも見れず、ただ俯いてるだけで俺は何もすることが出来ひん
「…なんで鬱はAと話すようになったん」
トントンはそれを抑えたのか、目の前の椅子に座り、俺に聞いてきた
予想外の質問に目を丸くした
「…えっと…Aが寂しそうやったから…」
「…17年無視してやっと？」
「…」
「……お前には寂しそうに見えるんやな」
と、意味深に呟き立ち上がってエーミールの方に。
どうやら買い出しに行くらしい
「なぁ、大先生」
今日は皆祝日で休み。
トントンとエーミールが出て行って1人、俺の横に立った
「…なに？シッマ」
「Aの事なんやけど」
…嫌な奴やなぁ
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むむ - ひょぇっ、、、、 (2020年11月21日 6時) (
レス) id: 3c7753e0a3 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ - うあああああ…めっちゃ泣きました。私四つ上の姉がいるんですけど何故かめっちゃ嫌われてて、だからこれ見て号泣しました。私をこんな風になれたらええなああああ (2020年10月26日 7時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
りん - 私家族関係辛いのに弱くて…泣きました。 (2020年7月7日 7時) (レス) id: 4a20aa403e (このIDを非表示/違反報告)
みけくん - ああああ…完結おめでとうございますぅ…最後何度考えてもバトエンになってしまうのは何故だろう。 (2020年4月7日 9時) (レス) id: 7d25712d4e (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 完結、おめでとうございます！いつも、楽しみにしていました。笑わせてくれてありがとうございました。これからもずっと、応援させていただきます。頑張ってください。 (2020年4月3日 13時) (レス) id: 99b0958fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：何某
| 作成日時：2020年2月16日 21時
