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「A」
『どないしたん、鬱』
今日は休日。
ついでにグルッペン達も休みで鬱以外の弟を連れてどっか行ってもうた
「俺らもどっか行かへん？」
『…ええよ、行こか。初めてちゃう？兄弟でどっか行くの』
鬱が部屋に入ってきたと思ったら、少し不安そうに聞いてきた。
もちろん答えはOK
ベッドから立ち上がり、着替えた。
財布をポケットに入れ、携帯を手に持つ
…にしてもこの歳で弟と出かけるのが初って少しおかしく感じるなぁ
親がおった頃も、俺だけ家に1人でおったし。
…親がおらんくなっても1人やったし
「せやなぁ…」
と鬱が俺の言葉に返事をし、2人で玄関の方に。
鍵を持って、靴を履いて。
グルッペンも鍵を持ってるし閉めてもええやろ。
外に出て鍵を閉めて出発
『車がええ？歩きがええ？』
「車はグルちゃん達が乗ってったで」
『…せやったな…』
1台しか車がないと不便なこともあんねんなぁ。
と、強く感じた
必然的に歩く羽目になり、途方に暮れる
少し考えて、電車で移動することにした
いつも俺が使う駅に向かい、電車を待つ
「最近シッマがAの話すんねん」
『そうなんや』
「最初は嫌そうな顔してたのにな。
前は「話せた！」くらいやったのに、こないだは「お守り渡せたで！」って」
『あー、お守り貰ったで。財布の中に入れてる』
「…俺思うねんなぁ、そんな嬉しそうな顔して報告するなら最初から話してたらええやんって」
『…』
「そしたらAも辛い思いしてへんやん」
鬱なりに。
真面目に。
シッマに対する不満か、それとも他の兄弟たちに対する不満か。
俺には分からんけどちゃんと考えてくれてんねんなぁ
なんて思ったら少し嬉しくなった。
別に俺が辛い思いするのには全然いい。
他の弟達が辛い思いをしてるのを見るのが嫌なだけで。
そう考えていたらいつの間にか電車が駅に停車した
俺らはそれに乗ってあてもなく揺られてく
『どこ行こっか』
「街」
『ほな3駅先やな』
なんて会話を交わして、窓の外を眺める
綺麗な空やなぁ。
雲ひとつない
このくらいの天気が毎日続いたらええのになぁ
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むむ - ひょぇっ、、、、 (2020年11月21日 6時) (
レス) id: 3c7753e0a3 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ - うあああああ…めっちゃ泣きました。私四つ上の姉がいるんですけど何故かめっちゃ嫌われてて、だからこれ見て号泣しました。私をこんな風になれたらええなああああ (2020年10月26日 7時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
りん - 私家族関係辛いのに弱くて…泣きました。 (2020年7月7日 7時) (レス) id: 4a20aa403e (このIDを非表示/違反報告)
みけくん - ああああ…完結おめでとうございますぅ…最後何度考えてもバトエンになってしまうのは何故だろう。 (2020年4月7日 9時) (レス) id: 7d25712d4e (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 完結、おめでとうございます！いつも、楽しみにしていました。笑わせてくれてありがとうございました。これからもずっと、応援させていただきます。頑張ってください。 (2020年4月3日 13時) (レス) id: 99b0958fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：何某
| 作成日時：2020年2月16日 21時
