#/22. ci side ページ22
「あ、先輩今日弁当なんや」
昼、今日は外で食べずにオフィスで。
…と、先輩が。
「弁当なんや」とか言ったけど何となく分かっとった
初めてやで、誘われたん
「ほんまや、美味そうな弁当やなぁ」
「え、彼女？」
『ちゃうわ、可愛ええ弟が作ってくれてん』
ブラコンな兄。
こんなに弟のことを思って行動してくれてる人やのになぁ、報われへんなぁ…
…とか思っとったけど、少しずついい方向に行ってるっぽい。
オスマンさんとひとらんさんは外に食べに行くらしく、2人仲良く出ていった
「弟ってどの弟です？」
『高校生の弟。女遊びが激しいけど良い奴やねん』
口角が上がりっぱなしの先輩。
弁当を開けて箸を取りだした
俺もコンビニで買ってきた弁当を開けて、割り箸を割る
『うま』
一口食べて呟いた
弁当の中を見てみると、焦げた卵焼きと焦げたウインナー
それと冷凍食品らしき食べ物。
「焦げてますやん」
『ええねん、俺焦げ好きやから』
そう言って一番最初に無くなった真っ黒の卵焼き
弟想いやなぁ
焦げとか誰が食べても苦くて殆ど炭みたいなやつやのに。
俺も弁当を頬張り、2人の間で沈黙が流れる
少しして、先輩が冷凍食品を食べようと口に入れた時、シャリッという音が聞こえた
「凍wっwてwるwやwんww」
『凍wっwてwたwわww』
2人で今までに無いくらい笑って、息も絶え絶え。
十数分落ち着いてもまた思い出し、その都度笑いまた落ち着いての繰り返し。
ようやく落ち着き、弁当を食べ終えて雑談。
『いやー、まさか解凍されてへんとは』
「ここ1番笑いました」
そんな単純な会話なんやけどな
でもまぁ、こんな会話が1番ええねん。
気も遣わんでええし、変な事あれば適当に流してればええし、うん。
椅子に座ったまま伸びをして、背中を反らせたりしてたら目の前に人が
目線を上にやるとオスマンさんが薄目を開けて俺を覗き込んでいた
流石にビビって座ったまま後ろに倒れてしまった
あんなニコニコしながら静かに立たれたらビビるやろ…
「はいこれ」
オスマンさんの後ろから出てきたひとらんさん。
疲れた顔をしながらビニール袋に手を突っ込んで俺らにアイスを配ってくれた
『せんぱぁい！気ぃ利きますやん！いやぁ一生ついて行きますわ！』
「めっちゃ腹立つんだけど」
「きっとええ事あったんやで、無視しとき」
「無視しときは笑った」
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むむ - ひょぇっ、、、、 (2020年11月21日 6時) (
レス) id: 3c7753e0a3 (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ - うあああああ…めっちゃ泣きました。私四つ上の姉がいるんですけど何故かめっちゃ嫌われてて、だからこれ見て号泣しました。私をこんな風になれたらええなああああ (2020年10月26日 7時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
りん - 私家族関係辛いのに弱くて…泣きました。 (2020年7月7日 7時) (レス) id: 4a20aa403e (このIDを非表示/違反報告)
みけくん - ああああ…完結おめでとうございますぅ…最後何度考えてもバトエンになってしまうのは何故だろう。 (2020年4月7日 9時) (レス) id: 7d25712d4e (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 完結、おめでとうございます！いつも、楽しみにしていました。笑わせてくれてありがとうございました。これからもずっと、応援させていただきます。頑張ってください。 (2020年4月3日 13時) (レス) id: 99b0958fb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：何某
| 作成日時：2020年2月16日 21時
