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『…まじか…』
「何度やった?」
『38度…』
「今日は早退した方が良さそうやね…家に親はおる…?」
『多分仕事です…』
保健室のソファに座り、熱を測った。
結果、38度。完全に熱がありました
頭ガンガンしてめっちゃ痛いです
「そっか…じゃあ親が帰ってくるまで寝た方が良さそうやな…」
保健室の先生に言われ、俺はベッドに。
めっちゃあったかい…毛布や毛布…
俺は中に潜り込み、体を丸め目を瞑る
「躑躅森先生に報告しに行くからちゃんと寝てるんやで」
『ぁい…』
なんて、半分寝かけていたから返事も曖昧。呂律が回らへん
熱って分かった瞬間キツくなんのはなんやろな…、今までアドレナリン出まくってたんかな…
_______
____
『…』
目が覚めた。
廊下の騒がしさ的に昼休みか
そこで丁度先生が体温計を持って中に入ってきた
「どのくらいかちょっと測って」
それを受け取り、挟んで測り始める
数分してピピピ、と知らせる音が響く
「…あぁ…上がってるやん…」
38度ピッタリやったのに、38.5度に上がってるらしい。
下がれよお前…
「ちゃんと横になってて」と言い、先生はまた外に。
あの人よう動くわ…
先生に言われた通り横になり、目をつぶった時やった
コンコン、とノックした音が聞こえた
「…おらへんか」その聞こえた声が盧笙先生
扉を開けて、俺の方に近づいてきた
シャッ、とカーテンを開けられ隣に座られた
『…盧笙先生やん』
「なんや、起きてたんか」
『寝起きです…』
「…熱あったんやってな」
俺は寒いから手も出したくない
けど先生に触りたい〜…
でも寒い〜…
うっすら目を開ければ、俺を心配してくれてそうな盧笙先生の顔が見えた
『…なぁ盧笙先生』
「なんや?」
『めっちゃ俺の事心配してくれてるんやなぁ』
「…当たり前やろ、俺の生徒が熱出してるんやで
ちゃんと治してな」
そう言われ、頭を撫でられた
この手が落ち着く
嬉しいわ…
頭撫でられるのもこれで最後やと思うから…もっと撫でて欲しい。
なんて気持ちは我慢して。
先生はまだ仕事があるらしく、保健室から出ていった
『…行かんといてやぁ…』
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かーねー しょん - 初めて占ツクで泣きました。もう本当に何かありがとうございます… (2021年5月2日 19時) (レス) id: 8ffd0aa4cc (このIDを非表示/違反報告)
かふかすかる(プロフ) - 夜中に声上げて泣きました (2020年12月29日 1時) (レス) id: 2497b8742f (このIDを非表示/違反報告)
おすし丸 - 号泣しました…蘆笙先生の可愛さもあって 夜に見たから涙腺崩壊の範囲超えました… (2019年12月13日 0時) (レス) id: ab18d95dd8 (このIDを非表示/違反報告)
もやし。(プロフ) - めっちゃ泣きながら読みました…ほんま最高の作品です、ありがとうございます!! (2019年11月15日 10時) (レス) id: bffdffa798 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬@YouTuber(プロフ) - 号泣しました… (2019年11月13日 23時) (レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:何某 | 作成日時:2019年11月3日 0時