#/39. zm side ページ39
「A来てへんな」
「やっぱり来れへんかったか」
時間が過ぎるのは早いもの。
あれからさらに1年。Aは全く学校に来なかった
そして今日は卒業式
俺らは体育館で卒業式を済ませ、教室に戻ってきた
先生の話も終わり、そのままみんなと合流
「Aどないしてんねやろ」
「…死んで＿」
「大先生お前酷いやつやな見損なったわ」
「ちゃうやん！！死んでたらどないしよう！って言おうとしてただけやん！」
「それがあかんねん！」
トントンと大先生はそんな言い合いをしている
ほんまやで、死んだとか言わん方がええ。A頑張ってんねんから
今日、卒業式が終わってAの家に行こう、と皆で話した。
親も先に帰ったし行こうか、みたいな。
6人で色々と話しながらようやくAの家へ
誰がチャイムを鳴らすかということでジャンケンし、俺が押すことに
こういう時弱いねんな〜
「…出るかなぁ」
「なんか静かやな」
「ほんまに。いつもなんか聞こえるもん」
「そんな毎日喧嘩してるんか」
「いおちゃんに会いたいなぁ」
今の今まで話もせえへんかったやん
なんて俺ら全員で待ってる間会話をした
すると数分して扉が開く
『…』
細くなったA
元から細かったけど、更に細くなってた
今来ている服も一昨年着てたもの
ぶかぶかしている
「…Aくん、また細くなったなぁ」
『食えてへんねん』
「…そっか。大変やね、
…今日卒業式でさ、大先生の家で晩御飯食べんねん」
俺らの方には目もくれずエミさんと会話をしているA
これが毎日話してた人とそうじゃない奴の対応の差。
『…へぇ』
「どう？一緒に…」
『…』
Aの視線が大先生に向いた
焦ったようにしている大先生。Aが自分の方を向くとか思ってなかったんかな
「…いおちゃんもどう？」
『…行く、ちょっと待ってて』
そう言ってAは扉を閉めた
皆心臓バックバク
やつれてて、フラフラしていた
「私を置いて勝手に外に行こうとするの！？」
「私はお前を育てて、愛してるのに反抗するの！？」
「私も食べれていないのに！」
家の中から女の人の声が聞こえてくる
…Aの母親か
これは精神的にくる
Aの声は何も聞こえない
ただただ階段を上る足音が聞こえて、俺らは待っていた
「壮絶やな」
トントンの呟いた声が聞こえた
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うんちっち - おえおえあああああああヴぁああああああいいいヴぇええええええﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ涙がああああ (2019年10月15日 22時) (
レス) id: 60f12b0c07 (このIDを非表示/違反報告)
何某(プロフ) - 餡バラードさん» ほんとにそれな (2019年10月14日 23時) (レス) id: 68c9bd79b0 (このIDを非表示/違反報告)
餡バラード(プロフ) - クラスの男子は怒られて、どうぞ (2019年10月14日 23時) (レス) id: b00f335520 (このIDを非表示/違反報告)
何某(プロフ) - ここの人達優しすぎて泣きそうです…、台風に気をつけてください…！！ (2019年10月13日 13時) (レス) id: 68c9bd79b0 (このIDを非表示/違反報告)
すい - 夜中の2時に読んで泣いてました() 僕もこんな友達が欲しかった！w (2019年10月13日 1時) (レス) id: 9e64178d6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：何某
| 作成日時：2019年10月1日 5時
