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「…うるさいよ…耳元で叫ぶな」
「…はぁ、お前の発想の方がおかしいわ」
「はい、分かったから。切るよ」
だいぶ塩対応なそらるさん。電話を切る直前にまた電話の向こうの人の甲高い叫びが聞こえてきたが、彼は容赦なく切った。
はて、今の人は誰だったんだろう。
声めちゃくちゃ高かったし、女の人かな？随分ヒステリックな女友達がいるもんだ。
…まさか彼女？！
「…今の、聞こえた？」
「…叫び声が少し」
「あのうるさいやつが俺の相方ね」
「彼女さんですか？」
「……もしかしてまふまふ知らないの？」
驚いた顔で僅かに首を傾げるそらるさん可愛いですありがとうございます。
えっと、まふま…まふまふ？
な、なんだその妖精さんみたいな名前の！ふわふわした名前は！！
えっ、まさかそらるさん…わたあめが彼女なんですか？！勝ち目ないじゃないですか！！！(混乱)
私がろくなことを考えていないと悟ったのか、そらるさんはスマホをスクロールして「まふまふ」さんのTwitter画面を私に見せた。
「ほら、まふまふ」
まあ、俺のこと知ってたのも友達の知識だし無理はないか、と苦笑するそらるさん。
彼のスマホ画面には、白い髪の、頬にバーコードが付いた可愛らしい男の子のイラスト。
……あ、見たことある。
………もしかしなくても、この人、
『そらるさんもかっこいいけど、まふくんもさいこー！！！』
『……………』
『ちょっとA聞いてるの？！』
『…んあ、聞いてる聞いてる、、』
『本を読むのをやめろぉ！！！』
「……あー、まふくんさん…」
「名前でわかんないのにこれで思い出すんだ」
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作者名：- | 作成日時：2018年4月27日 22時
