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美咲side
in仮眠室
冴島「どうしたの?何かあった?」
美咲「…大丈夫。」
冴島「…そう。ゆっくり休んでね。」
そう言われ、はるかちゃんが出ていった途端、
涙が零れた。
何故だろう。気持ちのコントロールが出来ない。
止めようと思っても止まらない涙。
涙が溢れてくる。
コンコン ガチャ
藍沢「美咲!」
美咲「こぉ…くん、グスッ」
藍沢「どうしたんだ。」
私を抱き締めてそう聞く。
美咲「分かんないの…グスッ、分かんないのに涙が出てくるの…グスッ 牧野さん見てたら…自分が…そうなるんじゃないかって…思っちゃって…グスッ」
藍沢「そうか。大丈夫だ。美咲が怖がる事なんてない。」ポンポン
耕くんは私の頭をポンポンと撫でている。
そんな優しさにも涙が出てくる。
美咲「ちゃんと…いいお母さんになれるか…わからないの…グスッ」
緋山「いいお母さんって…なんなんだろうね。」
美咲「みほこ…」
緋山「いいお母さんなんてないと思う。みんな初めは誰だって新米なの。初めから悩まないお母さんなんていない。悩んで当たり前なんだから。ね?」
美咲「グスッ、…でも…」
藍沢「でも?」
美咲「牧野さんの痛がってる姿見てて思ったの…陣痛が来た時、私に耐えれるのかな…って…何か…出産が怖くなって…ごめん…こんなの最低だよね…」
藍沢「…そんな事ない。美咲は痛みに強くないし、初めての事で怖いのは誰だって一緒だ。
大丈夫、美咲には緋山も白石も冴島も藤川もそれに…俺もいる。」
緋山「そうよ!藍沢なんてガンガンこき使えばいいのよ!私も助けれる事はするし、呼吸法とかも練習すれば大丈夫だから!」
美咲「耕くん…美帆子…ありがとう…!」
白石「美咲ちゃん!!」
緋山「え、白石!何で!?」
白石「ハァ、冴島さんから聞いたの、美咲ちゃんが仮眠室で休んでるって…だから…急いで駆けつけたの…!ハァ、」
藍沢「息上がってるぞ。」
緋山「あんたさ、毎日フェローとかに「病院内は走らない!」って学校の先生並に注意してるくせに自分走ってんじゃん!」
白石「それは…頭で考える前に体が動いたっていうかさ…」
緋山「いやいやそれ、言い訳だからね!?
…っていうかさ今すっごい良い雰囲気だったのにあんた来たからムード壊れたんだけど!」
白石「え!?そうなの!?」
美咲「ありがと。もう大丈夫だから。」
藍沢「ほんとか?」
美咲「うん!」
この皆がいれば大丈夫な気がした。
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スマイル♪(プロフ) - 花音さん» コメントありがとうございます!涙!?そんなに感動していただけるなんて光栄です!!語彙力無いですが、これからも頑張らせてもらいます!応援よろしくお願いします! (2018年12月25日 11時) (レス) id: cce7981e46 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 出産のシーンで涙が出ました!これからも頑張ってください! (2018年12月25日 10時) (レス) id: 80d10faece (このIDを非表示/違反報告)
スマイル♪(プロフ) - まっちゃんさん» いえいえ!丁寧じゃないですよ!雑過ぎて本当に申し訳ないです…(><)見ます!絶対見ます!作品完成したら教えて頂けますか?必ず読みたいので!まっちゃん様の作品、楽しみにしております! (2018年8月5日 18時) (レス) id: cce7981e46 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃん - 本当に丁寧にご説明頂いて、ありがとうございます!夏休みが終わるまでには、始めたいと思うのでぜひご覧下さい!本当に、ありがとうございました!! (2018年8月5日 18時) (レス) id: 0cbfc4c6bb (このIDを非表示/違反報告)
スマイル♪(プロフ) - まっちゃんさん» 分かりづらくてごめんなさいm(_ _)m物語、楽しみにしてますね!まっちゃん様のファン1号になります!(笑)思いつきましたらリクエストお願いします!!分からなければまた気軽に聞いてくださいね♪ (2018年8月5日 18時) (レス) id: cce7981e46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スマイル♪ | 作成日時:2018年7月16日 13時