素直なココロ-4-

。 ページ14

美咲side


ｶﾞﾁｬｯ

医局に誰かが入ってきた音で目を覚ます。

結局あの後、心嚢穿刺は成功。

けど別の患者が急変して緊急オペ。

美帆子は仮眠室に行き、美帆子と同じ所で寝る気にもなれずソファーで寝た。

…これじゃまるでだいぶ前の耕くんみたいだ。

藤川がトマト買ってきてた日。

大雨でビッチャビチャだったらしいけど(笑)

誰が来たんだろ…来た人、びちゃびちゃになってないかな〜…

藍沢「……！…なんだ、美咲か。」

美咲「入ってきてそれは無いでしょ。」

全然濡れてないし。(笑)

あ、忘れてた…

今私はこの人とあまり喋れる関係では無かった…

藍沢「悪い。…おはよう。」

美咲「…おは「おはようございま〜す！」よ…」

ちょうど入って来たのは横峯だった。

横峯「あ、すみません！お2人の時間、邪魔しちゃいましたね…あ、これからコーヒー買いに行くんで2人きりでどうぞごゆっくり！では失礼します！」

美咲「あっ、ちょっ、(ﾊﾞﾀﾝｯ 」

横峯…余計な事を…！

美咲「……外来行ってきます。」

藍沢「美咲！！」

美咲「………」

藍沢「…仕事とプライベートは別だ。仕事の時ぐらい普通に話さないか？」

美咲「…そうですね。…あ、そうだ。美帆子ならまだ仮眠室ですよ。2人きりでどうぞごゆっくり。」ｶﾞﾁｬｯ

ﾊｧ､もう何なのよ…！

ﾄﾞﾝｯ!!

痛っ〜…

美咲「すみません！大丈夫ですか…って藤川じゃん。」

藤川「おぉ！悪い悪い。ってお前、デコ切れてる！」

美咲「え？…ほんとだ〜…」

触って確認したら確かに血が出てた。

藤川「しっかたないな〜、俺が手当してやるよ！」

美咲「いや、別にいいわ。」

藤川「お前は冷たいな〜、あ、そっか！お前は藍沢に手当してもらいたいんだな〜？」

美咲「…いや、やっぱ藤川にお願いする！」

藤川「何でだよ〜、愛しの旦那様にやってもらった方が…」

美咲「…ほら、耕くんに傷見られるの嫌だし！ね、お願い！！」

藤川「…分かったよ！ほら、行くぞ！！」



in治療室

美咲「いった！！もうちょっと丁寧にやってよ！」

藤川「丁寧にやってるよ！消毒が染みるのは分かるけどこれから縫わなきゃいけないんだけど…」

美咲「え、縫うの！？やだやだ！絶対やだ！」

藤川「仕方ないな〜、藍沢呼んできてやるから藍沢に手でも握っといてもらいなよ〜」

って言いながらPHSを持った藤川の手を遮った。

美咲「…分かった。我慢するから。」

はぁ、ほんっと最悪…


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