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Aside
樹さんの家に着いてオートロックを解除してお邪魔しますって部屋の扉を開けると樹さんの香水の香りとリビングから薄く漏れる光
あ「樹さん、お邪魔します」
靴を脱いでリビングの扉を開けるとこちらに気づいていないのかテレビの周りを片付けている樹さん、名前を呼ぶと驚いたのか目を見開いている
樹「まじ汚くてごめん、あんま家に人呼ぶことなくてさ」
あ「なにか手伝いましょうか？」
樹「んー、じゃあさ食器洗ってくんね？」
キッチンの方を見ると結構溜まっている食器、あまり料理は得意じゃないのかゴミ箱にはデリバリーのゴミがたくさん入っている
樹「つかさ、なんでAちゃん俺の名前知ってたの？」
絶対に聞かれると思った、私が彼を知っていた理由は彼のメンバーである松村北斗と中学の同級生で今も連絡を取り合う唯一の男友達だから
最初彼に話しかけられたときは涙でよく見えなかったけれど名前を聞いてん？ってなったからコンビニのベンチで調べたらSixTONES田中樹だった
あ「松村北斗の中学の同級生なんです、それで北斗からよく連絡もらってたまに会ったりしてるので樹さんのことも知ってました」
樹「…は？ちょ、待って、北斗の友達？」
あ「はい、友達です」
樹「え、SixTONES松村北斗の友達？マジで言ってる？」
あ「はい、SixTONES松村北斗の友達です」
理解が追いつけないみたいな顔してる樹さん、でも数秒も経てば「北斗にちゃんと友達いて安心したわ」って目尻にシワを寄せて笑う
あ「北斗ってほんっとにSixTONESのみなさんが好きなんですよね、だって会うと絶対にみなさんのお話するんですもん」
樹「ははっ、俺らもあいつのこと大好きだからね」
食器を洗い終えてソファーに腰を掛けさせてもらうとすごくふかふかの感触と窓から見える東京の街の夜景、やっぱ芸能人なんだなって
樹「風呂洗って入れちゃうね、ちょい時間かかるから好きなことしてて」
あ「はい、ありがとうございます」
お風呂場へと消えていく樹さんを見ながら私は樹さんが出してくれたペットボトルの水を片手に今日濡れた資料の作り直しに取り掛かった
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作者名：ゆっぴー | 作成日時：2023年12月10日 21時
