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樹side

明後日飲み行けるー?

そうフラットに彼女にメッセージを送る、何時間か経って行けますって返事が来たときには誰もいない部屋でよっしゃってガッツポーズした

Aお店どうします?バレたらヤバイですもんね

俺のことを考えてくれる優しさに心が踊る、店は俺ら6人がよく行くちょっといい個室居酒屋を予約しとくって一丁前にカッコつけた

A予約までありがとうございます。
A楽しみにしてますね
俺も楽しみ

俺はAちゃんとのトークを終えていつもより早めに風呂に入ってベットへと向かうとスマホに着信、着信の相手は〈北斗〉と表示されていた

樹「ほくとー?どしたー?」

北『今大丈夫?』

樹「おん、全然平気だけど」

北『明日Aと飲み行くでしょ』

樹「…は?なんで知ってんの」

北『Aから聞いた、お前バレたらどうなるかわかってんだよな?』

北斗の口調は厳しかった、たしかにバレたらメンバーだけじゃなくてAちゃんにも彼女の会社にも迷惑をかけることになるのはわかっている

樹「わかってる」

北『週刊誌に撮られたらどうするつもりだよ』

樹「明日、告白する」

北『っ、は?』

樹「もし成功した場合に週刊誌に撮られたら彼女ですってちゃんと公表する、振られた場合はお前らにもAちゃんにも迷惑かけねえようにする
北斗がAちゃんのことをずっとそばで支えていたのはわかるしお前がAちゃんのことをずっと好きなのも知ってる

でも俺だってAちゃんが好きだしこれからもそばにいたいと思った大事な人なんだよ、だから明日の飲み会だけはぜってえに譲れねえ」

北『…そんだけAのこと好きなんだな、俺は色んな意味で負けたわ、明日ほどほどに楽しめよ』

じゃあなって悲しそうな北斗の声が頭の中に残る、俺にはたぶん北斗の代わりは務まらないって言葉は今の北斗を傷付けるだけだからやめた

樹「好きって伝えなきゃダメだよな」

Aちゃんは俺が初めて本気で付き合いたいと思った相手だから不安しかないでも""俺ならいける""そんな思いを胸に眠りへとついた

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作者名:ゆっぴー | 作成日時:2023年12月10日 21時

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