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Aside

北斗今日俺の家でいつもの時間な

北斗からそんな連絡があって準備を始める、引っ越した先から北斗の家まではそんなに距離はない、いつも通りの昼前には着くだろう
タクシーで北斗の家の近くのコンビニに降ろしてもらって北斗の好きそうなもの買ってマンションの裏からオートロックを解除してもらう

北「いらっしゃい」

あ「お邪魔します」

北「コンビニの袋預かるよ、手洗っておいで」

北斗にコンビニの袋を手渡して洗面所で手を洗う、北斗の家も北斗といるのも安心感がある、面白いくらいに彼女みたいな気分

あ「なんかさ、今ふと思えばよ?」

北「なに?」

あ「私って北斗の彼女みたいだよね笑」

北「そうね、彼女みたいだね」

テンポのいい会話も中学の時から変わらない、冗談が言える仲も変わらない、私に彼氏がいても定期的に会う仲だってこともきっとこの先変わらない

あ「北斗、言わなきゃいけないことがあるんだけど」

北「ん、なに?」

あ「…彼氏とね、別れたんだ」

北「は?まじ?なんで?」

あ「…詳しい話はご飯食べながらにしよ」

北斗がご飯を作り終えてテーブルに並べていただきますって二人で手を合わせる、久しぶりに食べた北斗の手料理は懐かしい味がした

北「で?どうして陽太くんと別れたの?」

あ「陽太が陽太の後輩の女と浮気して私が家に帰ったとき二人でベットで裸でやることやってた」

北「それで、あなたはどうしたの?」

あ「とりあえず訳わからなくなったから家から飛び出した、そしたら道で酔っ払いのおじさんにぶつかって資料とか全部びしょびしょ」

北「すぐ俺に連絡してくれればよかったのに、俺迎え行ったよ?」

あ「それも考えてたんだけど一緒に資料拾ってくれた人が北斗のメンバーの田中樹さんだったの、だからその日は樹さんの家に泊まった」

北「その一回だけ?それ以降は樹と会ってない?」

あ「連絡先交換して、彼氏と別れたこと報告してって言われたから報告してそれ以降会ってもないし連絡もしてない」

北「そっか、樹だけはやめときなよ」

あ「なんで?」

北「樹は女遊びが激しいから、またAが傷つくのは俺が嫌だよ」

あ「北斗に言われなくても樹さんのことは好きにはならないからだいじょーぶだよ」

北「うん、そうして」

樹だけはやめときなよって言った彼の顔は今まで見たことないくらい苦しそうな顔だった、私はそんな彼に樹さんを好きになったとは言えなかった

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作者名:ゆっぴー | 作成日時:2023年12月10日 21時

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