彼女の元カレ ページ14
樹side
彼女が今日は飲み会なんだって少しだけおしゃれな格好をして出ていってから何時間も経った
そろそろ連絡をしようとスマホを開くと彼女の名前が表示され電話を知らせる音
樹「遅くね?今どこ?迎えいく」
流星『あ、Aじゃないです』
聞こえてきた声はAではなく低い男性の声、どこかで聞いたことのある声だった
樹「あ、すいません、田中樹です、どちら様ですか?」
流星『横浜流星です、Aかなり酔ってしまっていて今タクシーに乗せたところです』
樹「今どこにいらっしゃいますか?俺が迎え行きます、近くにコンビニありますか?」
流星『え?コンビニですか?ありますけど』
樹「じゃあそこの駐車場で待っててください、メーター代はお支払いしますので」
流星『わかりました、失礼します』
彼との通話を切り車の準備をする住所はこちらです、と彼女のメッセージアプリから届く
その住所まで車を走らせるとコンビニに停まっている1台のタクシー、隣に停めタクシー代を払う
珍しく酔っ払って寝てしまっている彼女を俺の車に乗せ横浜さんとコンビニの前で二人きり
流星「田中さん」
樹「っ、はい」
流星「俺とAが付き合っていたことはご存知ですか?」
樹「存じてます」
本当は交際報道が出るまで知らなかった、というかその交際報道が出ても事実かどうかは知らなかった
でも負けたくなくて俺は存じてますって気づいたらそう口にしていた
流星「俺、まだAのこと好きなんです、田中さんは本気でAのこと好きですか?
もし遊びでAと付き合ってるのならもう離れてください」
遊びで付き合っていると思われるのは俺の人柄だろうか、それともネットだろうか
樹「遊びじゃないです、俺は本気でAのことが好きなんで相手が誰だろうと絶対に渡しません」
流星「俺は仮にもAの元カレです、交際報道が出ずAがあなたに再会しなければ俺は今もAと付き合っていたと思います
付き合っていた時から彼女はあなたのお話をしていました、あなたには勝てないってどこかで思っていたんです
でもAを泣かせるようなこと傷つけるようなことをしたら俺が絶対に奪いに行きます」
では失礼します、と彼は俺に宣戦布告的なことをして帰っていった、俺も車に乗りそのまま自宅へと帰る
樹「俺が一番お前のことが好きだよ」
彼女の元カレになんて嫉妬しないって思っていたのに、嫉妬という感情が初めて俺に生まれた瞬間だった
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ゆっぴー(プロフ) - Reさん» 完結フラグ立てていなくて申し訳ありません、これにて一応完結とさせていただきます。 (10月23日 7時) (レス) id: 647bf49899 (このIDを非表示/違反報告)
Re - こんにちは!Reです!このお話は完結したのでしょうか? (10月22日 21時) (レス) id: c26df39d46 (このIDを非表示/違反報告)
優愛(プロフ) - 名前、莉音になっちゃってます( ; ; ) (7月13日 1時) (レス) @page4 id: 259e71a7a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆっぴー | 作成日時:2023年7月8日 17時