不機嫌 ページ4
-side Tatsuhisa-
あっという間に時間が過ぎて、今はもうラジオ収録&放送の後。
スタッフが片付けに動いている中、俺たち三人はブースを出た所でだべっていた。
A「お疲れ様でした、達さん、信長さん(ニコ」
達央「おう。お疲れ」
信長「お疲れ様でした(ニコ」
楽しそうに、嬉しそうに笑って言うA。
可愛いのに、モヤッとする。
理由はハッキリしてる。
俺が信長に嫉妬する何てな...。
全然余裕ないのな、俺...ダッセェ。
A「片付けの邪魔になるかもですから、そろそろ帰りましょうか」
ふと周りを見渡すと、Aが言う。
本当にしっかりした彼女だとしみじみ思う。
信長「あ、うん、そうだね。気付いたら大分話してたんだw」
A「はいw 楽しいとあっという間ですよねww」
信長「だねw」
そんなことを話しながら歩き始めると、俺もその後に続いた。
...けど、俺の歩みはすぐに止められた。
Aに腕を引っ張られて。
達央「A...?」
心配そうにこちらを見上げるA。
名前を呼んで首を傾げると、Aが少し手に力を入れて、言う。
A「信長さんが言ったのは、キャラクターの話ですから...。
私は、達さんだけですから」
何て。
俺が不機嫌なことも、その理由も見抜かれてた。
本当によく出来た、
この上なく愛しい彼女だと、
俺は微笑んで、他の奴らに隠れてAに口付けた。
もう、機嫌は直っていたんだ。
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あお(プロフ) - ミトさん» はい!楽しみにしてきますね!( ̄^ ̄)ゞ (2018年9月23日 22時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
ミト(プロフ) - あおさん» お褒めの言葉ありがとうございます! 随分と更新ペース落としていますがお付き合いくださると嬉しいです(*^^*) (2018年9月23日 18時) (レス) id: 8607c4133b (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ミトさん» 了解です!とっても面白かったです!あなたの作品を他にも読んでみよう、と思えるような作品でした! (2018年9月13日 23時) (レス) id: d740adda2b (このIDを非表示/違反報告)
ミト(プロフ) - あおさん» 初めまして。コメントありがとうございます。そのあたりは個人の価値観の差があるかと思いますが、例えば複数の音から一音のみを聴き分けたり、ふとした拍子に聴こえた音が何かを判断できるのは私としては特技と言って良いのではと思い書いた次第です。 (2018年9月13日 10時) (レス) id: 8607c4133b (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - あの…楽器聞き分けたり人の声聞き分けたりするのって、特にになるんですか…?ずっとみんなできるんだと思ってましたが… (2018年9月12日 23時) (レス) id: 059f3fc3b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミト x他1人 | 作成日時:2017年4月4日 10時