歌詞 ページ22
-side Tatsuhisa-
歌が終わった。
歓声が上がる。
その声援を全身に浴びて、Aは、MiONは満面の笑みを浮かべている。
MiON「ありがとう、私達を見付けてくれて。
数え切れない程沢山あるアーティストの中で、私達を応援してくれてありがとう。
出始めで右も左も分からないような私達のライヴに来てくれて、
本当にありがとうございます」
そう言って深々と頭を下げたMiON。
きっと彼女は気付いてないだろうけど、
MiONの後ろに並んで立っていたメンバー四人も、同じように一礼していたんだぜ?
"幾千の星々を数えれば"
"いつかは君にも届けられるかな?"
"止まらないこの想いは歌に乗せて"
"時を越えても 君に伝わればいい"
その歌詞を聴いて、涙を流すファンが見えた。
割とハードな楽曲なのに、歌詞は優しくて切なくて温かい。
Aらしい作詞だと、本当に思う。
MCが終わって、2曲目、3曲目と続く。
聴き入る楽曲。
飲まれる開場の熱。
ファンの雰囲気に呼応するように、五人もノッていく。
その中で声を響かせるAが、今までで見た彼女の中でも一際綺麗だと思った。
MiON「皆さんは、大切な人を考えたら誰が浮かびますか?
家族、友人、恋人...人それぞれだと思います。
次の曲はギターのNaTUが作曲、私が作詞をしたバラード曲で、今日が初公開になる、皆さんへのサプライズです」
そう言って柔らかく微笑むMiONとNaTU。
それがどんな曲か、俺はまだ知らなかったから、平然としていられたんだ。
127人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あお(プロフ) - ミトさん» はい!楽しみにしてきますね!( ̄^ ̄)ゞ (2018年9月23日 22時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
ミト(プロフ) - あおさん» お褒めの言葉ありがとうございます! 随分と更新ペース落としていますがお付き合いくださると嬉しいです(*^^*) (2018年9月23日 18時) (レス) id: 8607c4133b (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ミトさん» 了解です!とっても面白かったです!あなたの作品を他にも読んでみよう、と思えるような作品でした! (2018年9月13日 23時) (レス) id: d740adda2b (このIDを非表示/違反報告)
ミト(プロフ) - あおさん» 初めまして。コメントありがとうございます。そのあたりは個人の価値観の差があるかと思いますが、例えば複数の音から一音のみを聴き分けたり、ふとした拍子に聴こえた音が何かを判断できるのは私としては特技と言って良いのではと思い書いた次第です。 (2018年9月13日 10時) (レス) id: 8607c4133b (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - あの…楽器聞き分けたり人の声聞き分けたりするのって、特にになるんですか…?ずっとみんなできるんだと思ってましたが… (2018年9月12日 23時) (レス) id: 059f3fc3b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミト x他1人 | 作成日時:2017年4月4日 10時