KURENAI no TUKI ページ11
-side Tatsuhisa-
「絶好調ですね。"クレツキ"」
達央「あ?」
アフレコの休憩中、不意に隣でスマホを見ていた信長がそう言ってきた。
信長「ファーストシングル発売からまだ全然間もないのに、もう人気アーティストに入ってるんですよ? 凄くないですか?」
Aが組んだバンド名は"KURENAI no TUKI"、通称『クレツキ』という名前に決まった。
A曰く、
『普通じゃない月って、それだけで多くの人を圧倒するでしょう? クレツキもそんな風なバンドになったらいいと思って』
ということだった。
信長「Aちやんの人気がそのまま移ってるってのもあると思うけど、それだけじゃないですよね、これ絶対」
達央「ああ、だろうな。女性声優がボーカルのロックバンドってのも珍しいし、楽器隊のレベルも高ぇし、Aの歌唱力は言わずもがなだしな」
Aはソロの時から随分な人気を博していた。
その透き通るような透明感のある声と、無理のない聴きやすい高音が多くのファンを魅了していた。
そのAがロックバンドのボーカル"MiON"として再登場した。
その衝撃は凄まじかった。
今までの柔らかな声に対し、楽器隊に掻き消されない力強い歌声に息を飲んだ。
その結果、"KURENAI no TUKI"はこの短期間で多くのファンを捕らえた。
達央「こりゃウチとの対バンも夢じゃないかもな」
そんなことをふと呟いて、俺はニヤリと口元を歪めた。
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あお(プロフ) - ミトさん» はい!楽しみにしてきますね!( ̄^ ̄)ゞ (2018年9月23日 22時) (レス) id: 69f1870dfa (このIDを非表示/違反報告)
ミト(プロフ) - あおさん» お褒めの言葉ありがとうございます! 随分と更新ペース落としていますがお付き合いくださると嬉しいです(*^^*) (2018年9月23日 18時) (レス) id: 8607c4133b (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - ミトさん» 了解です!とっても面白かったです!あなたの作品を他にも読んでみよう、と思えるような作品でした! (2018年9月13日 23時) (レス) id: d740adda2b (このIDを非表示/違反報告)
ミト(プロフ) - あおさん» 初めまして。コメントありがとうございます。そのあたりは個人の価値観の差があるかと思いますが、例えば複数の音から一音のみを聴き分けたり、ふとした拍子に聴こえた音が何かを判断できるのは私としては特技と言って良いのではと思い書いた次第です。 (2018年9月13日 10時) (レス) id: 8607c4133b (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - あの…楽器聞き分けたり人の声聞き分けたりするのって、特にになるんですか…?ずっとみんなできるんだと思ってましたが… (2018年9月12日 23時) (レス) id: 059f3fc3b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミト x他1人 | 作成日時:2017年4月4日 10時