助けたいんよ ページ28
「一体いつマで逃げる気？」
『そうだなぁ、貴様が人の言葉を話せなくなるまでかな』
体を貫こうとしてくる足を躱しながら森を駆け巡る
鬼ごっこが始まってから約15分ほど経ったわけだがあれ以降まだあいつらと連絡がつかない
「持久戦カ？なら良いだロう、1歩も動かなくなるまで追い詰め喰らってやル」
sha「お姉さん……」
普段のシャオロンから想像がつかないほどか弱い声だった
『……悪いな』
まだ若いお前にこんな思いをさせてすまない
sha「先生！！」
蜘蛛の足が突き刺さろうとしてくる
大丈夫、大丈夫だ
『すまないな』
こちらには
cn「……女郎蜘蛛の足はまるで小枝のように脆くなる」
俺以上に容赦ないやつがいるんだ
「ナッッ」
sha「コ、コンタミ先生……？」
魔物の体を支えられなくなった足が枝のようにへし折れ、倒れ伏す
その瞬間を逃さず畳かけるように言葉を紡ぐ
cn「女郎蜘蛛の糸は触れれば切れてしまうくらい脆くなる」
「クソッ、まさか呪言を」
cn「女郎蜘蛛の核は一突きすれば息の根が止まる」
じわじわと言葉で締め付け、殺す
最初の効果は薄いが呪言を重ねれば重ねるほど威力を増し死に至らしめる
すぐに死ねないやり方だからコンタミはあまり自分の力を使わなかった
なのに使ったということは恐らく本部の方で何かあったのだろう
らっだぁが来ない辺りおかしいのだから
コンタミが剣を取り出す
そしてその剣先を蜘蛛の体に当てる
これで終わるだろう
sha「ま、まって……ください……」
『……』
cn「…どうしたの？」
俺の腕にしがみついていたシャオロンが声を張り上げるも最後は俺にしか聞こえないような小さな声になった
しかしコンタミは剣先を構えたまま振り返らず返事を返した
1秒1秒が命取りのこの現状で
sha「……俺に最後、させてくれませんか？」
cn「へぇ……できるの？」
sha「自信無いっす……けど……後悔はしたくないんです…」
cn「まだ1割ほど洗脳されてる君に渡すほど俺は甘くないよ」
sha「それでも……この手で……助けたいんよ」
俺の服を掴む手の力が強まる
辛い決断をしようとしてる
それに対して俺は何も出来ないが手助けはできる
『コンタミ……いざという時は俺たちでやるぞ』
cn「それもう承諾してるのと一緒じゃん、でもまぁ合格……かな」
コンタミの手からシャオロンの手に、鈍い光を放つ剣が渡された
続く
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レタス - めっっちゃ好きです！！性癖にド刺さりました…まじで神作品すぎますッ無理しない程度に更新頑張ってください！！！！！！ (2023年3月19日 2時) (
レス) @page8 id: b15cadbc9f (このIDを非表示/違反報告)
兆(プロフ) - 顔文字ちゃん(―ω―)さん» 暖かいお言葉ありがとうございます🥰はいこれからも気をつけて更新していこうと思います🙌 (2023年2月15日 23時) (レス) id: 9b683a0bf2 (このIDを非表示/違反報告)
顔文字ちゃん(―ω―)(プロフ) - とても好きな作品なので、更新再開嬉しいです！お身体の方、気を付けてこれからも頑張ってください！！ (2023年2月15日 19時) (レス) @page24 id: d7a3ddf76b (このIDを非表示/違反報告)
兆(プロフ) - ニャノこさん» ありがとうございます🥰 (2022年8月14日 15時) (レス) id: 9b683a0bf2 (このIDを非表示/違反報告)
ニャノこ - 初コメ失礼します。めちゃくちゃどタイプな話です。とっても面白いです！更新頑張ってください。 (2022年8月14日 15時) (レス) @page22 id: 7b98f51063 (このIDを非表示/違反報告)
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