母蜘蛛 ページ27
『まさか蜘蛛の魔物だとはな、なぜ山にいるはずのお前がこの学園に現れた』
「それを言うバカがいるとでも？」
ですよね知ってた
半分くらい洗脳されているシャオロンを庇いながらの戦闘はキツすぎる
俺の戦い方は誰かを護りながらなんて器用なことはできない
一直線に突っ走ることしかできない
そして何より問題なのが蜘蛛の特性でもある粘着性の糸
そのせいで安易に刀を出せない
出したら出したで刀の斬れ味が鈍る上に最悪糸に奪われる
やることは1つ
『逃げるぞ』
sha「うそぉん！？」
シャオロンを抱えて森に逃げ込む
ここコンタミと閉じ込められた場所だから嫌なんだよなぁと現実逃避しながら走る
後ろからは人ではない地面を削るような足音が響く
sha「ちょっなんで逃げるん先生！」
『逃げるが勝ちだ』
sha「なんかこうないん？呪符とか！呪具とかは！？」
『残念なことに現場保存用で全て使ってしまった、なんなら今目眩しの術を掛けるのに必死なんだわ』
sha「えっ先生無詠唱できるん！？」
こいつ先生達のことどう思ってるんだ
確かに無詠唱は難易度高いが教師は普通にできて当然だ
こんな話をしているが状況は結構危うい
面倒な糸を全て躱さなくてはいけないからだ
rd「あーあーこちらー本部〜本部〜聞こえてますか〜オーバー？」
『聞こえてる』
rd「オーバーって言えよカス！」
『三枚おろしにすっぞ』
ru「言ってる場合！？ちょっA！今どこ？」
インカムからみんなの声が聞こえる
蜘蛛の範囲から離れられたのかやっと繋がった
『現在森の中、対象は蜘蛛、腹が膨れていることから母蜘蛛だ』
cn「なるほどねぇ、え、なんで学園に来れたの？」
『わからん、とりあえず気付け薬と応援を頼む』
rd「りょーかい、今からむk」
インカム越しにノイズが走り無音になった
また魔物の範囲内に入ってしまったようだ
sha「せ、先生…ほんまにあの人やるん？」
『人ではないしお前は未熟だ。大人しく護られる側でいろ』
sha「け、けど身篭っとったんよ？子どもの為にお姉さん頑張っとったんよ、なのに」
『可哀想だ、と？残念ながら答えは変わらない。いいかシャオロン、確かにお前の言いたいことはわかる。が、そのままだと俺たちどころかお前の友人達も食い殺されるぞ』
sha「それはわかってる…けど…」
服を掴む力が強くなる
嗚呼葛藤してるんだな。優しい子だ
お前の願いを叶えることはできないんだ
すまない
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レタス - めっっちゃ好きです！！性癖にド刺さりました…まじで神作品すぎますッ無理しない程度に更新頑張ってください！！！！！！ (2023年3月19日 2時) (
レス) @page8 id: b15cadbc9f (このIDを非表示/違反報告)
兆(プロフ) - 顔文字ちゃん(―ω―)さん» 暖かいお言葉ありがとうございます🥰はいこれからも気をつけて更新していこうと思います🙌 (2023年2月15日 23時) (レス) id: 9b683a0bf2 (このIDを非表示/違反報告)
顔文字ちゃん(―ω―)(プロフ) - とても好きな作品なので、更新再開嬉しいです！お身体の方、気を付けてこれからも頑張ってください！！ (2023年2月15日 19時) (レス) @page24 id: d7a3ddf76b (このIDを非表示/違反報告)
兆(プロフ) - ニャノこさん» ありがとうございます🥰 (2022年8月14日 15時) (レス) id: 9b683a0bf2 (このIDを非表示/違反報告)
ニャノこ - 初コメ失礼します。めちゃくちゃどタイプな話です。とっても面白いです！更新頑張ってください。 (2022年8月14日 15時) (レス) @page22 id: 7b98f51063 (このIDを非表示/違反報告)
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