悪役教師のアナザーストーリー

決闘 ページ36

拳と拳がぶつかり合い火花を散らす

巻き起こる土煙

風を切る音

全ての感覚を研ぎ澄ませ拳を振るう


「なんや意外と動けるんやな」
『失礼だな、これでも身を守る術は教えられてるんだよ』
「そこら辺の貴族よかマシやな」
『ほざけ』


また拳がぶつかり合う

衝撃でどちらも後方へ飛ばされる

「いや〜まさかここまで俺と殴り合えるんは想定しとらんかったわ」
『なるほど俺を見下していたと』

ぶん殴ってやろうか(もうしてる)

「いや体細いし能力とかがその分バカ高いと思ってたんよ」
『着痩せするタイプなんだよ俺は。それに、誰かに守られるだなんて御免だからな』

ばどきょーの眼が揺らいだ

そして両手を挙げ…は？

「降参や、なんか俺がしとることバカバカしくなってきたし」
『いきなりなんだ…まぁ俺は助かるが』

空を見ると日が落ち辺りは真っ暗になっていた

でもなんでいきなり降参とかしてきたんだ？


…は！ようやく俺に勝てないと恐れを為したのか！！！！

なるほどなるほど可愛いやつめ仕方ないからやめてやろう


『日が落ちたし早く寮に帰るぞ』
「へーへー…A」
『ん？』

初めてばどきょーから名前で呼ばれ俺は振り返った

「これからもよろしく」

金の眼を細め微笑みながら言った

『…よろしく』

出来れば関わりたくないのが本音だけど



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更新が遅くて申し訳ない…ようやく検定や展覧会も終わった為更新頻度上げていきたいと思います

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