誰にも、言えない (ページ20)

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｢Aちゃんこの恋愛映画はどう？｣

『あ、これ見たかったやつです！』

｢ふふ、じゃあこれにしよ、
あ、カップルシートあるけどここにしない？｣

『えっ！いいですよ、そこにしましょう』

｢よっしゃ、映画楽しみだね、あ、ポップコーン食べようよ！｣

子供みたいにはしゃいで楽しそう。

ポップコーンも買い館内に入る。

｢席あったよ、結構広いね、家にいるみたい｣

なんか今日は小悪魔的なれんくんも、子供っぽいれんくんも見れて嬉しいな。

｢Aちゃんってさ、俺達の事知ってた訳じゃん？推しとかいるの？｣

今、それを、聞いてくるのか.......

こーじくんって言っていいのかな.......

『私、こーじくん推しです』

｢あっ、そうなんだ〜...｣

怒ってるような悲しいような表情をする。

『それってさ、リアコ？』

｢リアコではないけど1番の推しです｣

｢そっかぁ、あ、始まるよ｣

さっきまでの暗い顔が嘘のように明るくなった。