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蓮side

佐久間くんの声がする前に、神社って聞こえた気がする。

蓮「とりあえず神社の方に向かいましょう。」

下を向いている木下さんを引っ張り神社に向かう。

少し歩くと

木「あ、大ちゃんから連絡きた、、」

蓮「なんて?」

木「【ごめん神社にいる。花火終わったら合流しよう。それまで安全なところにいて?】って」

おいおい、彼女放っておいてこれは最低だろ。

木下さんの携帯を見ていると俺の方にもAから連絡が。

【さっきの電話ごめん。大介と合流して花火見ています。神社にいます。】

結局俺は佐久間くんに勝てないのか〜。

木「大介とAちゃんは幼馴染だよね。」

さっきも聞いたこの言葉。

きっと木下さんもわかってるんだろうな。

蓮「どうだろうね」

2人は両思いなんだから早くくっつけば良いのに。
なんで佐久間くんは自分の気持ちに素直になれないんだろうね。
Aが可哀想じゃん。
俺の方が絶対幸せにする自信あるのに。

木「Aちゃんは大ちゃんのことが好きなんでしょ?」

蓮「さぁ、どうだろう。」

木下さんに可哀想だと思う気持ちはあるけど、俺はAの見方だから。ごめんね木下さん。

蓮「でも木下さん、気づいてるんでしょ?佐久間くんの気持ち。」

木「何のこと?」

そう言い首を傾げる彼女。

蓮「いや、何にもないです。今の忘れてください。」

俺の返しに少しした後、にっこり微笑んで

木「でもね?例え大ちゃんが私を見ていなくても、付き合ってさえいれば私の隣にいてくれるでしょ?」

そう言った。

蓮「ずる賢くて嫌な女ですね。」

木「そういうあなたも、Aちゃんの気持ちわかってて、その弱みに漬け込んで隣にいるんでしょ?お互い様だよね。」

蓮「ふっ、そうだね。」

確かに、純粋にAに幸せになって欲しければ俺は佐久間くんに助言するし、Aの背中も押してるだろう。



木「私はあなたとAちゃんを応援してるから。彼女の手は離さないでね?」


蓮「どこまでもできた人ですね。」









佐久間くんも

Aも

俺も

木下さんも



みんな最低だね。

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作者名:月乃 | 作成日時:2022年8月9日 23時

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