プリムラ・ジュリアン-2- (ページ46)

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彼は大きく目を開いて「いいの？」と問う

返事の代わりに頷けば

だんだんと近づいてくる大介。

このまま大介が私に振り向いてくれないかな。なんて考えながら目を閉じる。

後少し、後少しのところで

木「大ちゃん！！」

大介を呼ぶ声。

一番聞きたくなかった声だ。

バッと離れ、その声の方を見ると

その後ろには男の人が1人。

佐「茜、、？！」

「蓮、」

今一番会いたくない2人がいた。

木「大ちゃん、、心配したんだよ！！何でAちゃんと、、」

木下さんは大介に抱きつきながら泣いている。

蓮「A、、」

「ごめん、」

蓮も私の元へ来た。

蓮「俺たちは行こうか」

大介と木下さんを見て蓮が私の腕をひく。

「うん、」

蓮に腕を引かれるまま神社を後にする。

最後に一度だけ、、大介の顔を見たい。

そう思い振り返ると

大介が泣いている木下さんを抱きしめていた。

そして木下さんが大介に近づき

キスをした。