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バーを出ると急に寂寥感に襲われる。

街には楽しそうに腕を組んで歩くカップルや、友人とワイワイしている大学生。

それに比べて、私なんて1人でバーでお酒飲んで、お店の人に愚痴を聞いて貰って、

長い片思いもあっけなく終わって

自宅まであと少し。
でも家には帰りたくなくて、1人になりたくなくて適当に座れそうな場所に腰掛ける。

「なんか本当にひとりぼっち」


男「君、1人なの?」


「え、」


隣から声をかけられる。
見たところ大学生?同い年か少し上ぐらい。


男「こんな時間に女の子1人は危ないよ?」

「あ、いやもう帰るので、大丈夫です」

男「顔真っ赤だね、大丈夫?」

男の人の手が私の頬を撫でる。

この前のサークルの先輩は気持ち悪かったのに、
意外と嫌じゃないかも、

男「このあと暇なら、どう?」

「どうってどこに?」

男「ん〜俺の家とか?」


家か、、。

もう何でもいいか、

お酒のせい。

そう、正常に判断ができないのは全てお酒のせいだから。

顔だってかっこいいし、強引な感じしないし、優しそうだし、いいよね。

男「どうする?」



「行きます」

そう言って差し出された手を取ろうとした時、







「お兄さ〜ん、すみませんねぇ、その子俺の子なんで返してもらっていいですか〜わら」




聞いたことのある声に、後ろからグイッと引き寄せられた。

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作者名:月乃 | 作成日時:2022年8月9日 23時

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