プリムラ・ジュリアン-1- (ページ45)

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「わかった。」

私の言葉に少し安心したような顔を見せ、

佐「明日は絶対に空ける！絶対！約束するから！」

少し気まずそうな笑顔で私の手をぎゅっと握る。

この瞬間、私の中で蓋をしていた感情が全部溢れ出てしまった。

「大介、」

握られた手を優しく解き、彼の目を見て

「明日の埋め合わせはいい。」

自分でも驚くほど冷たい声。

言ってしまった。もう元には戻れない。

そして、私の言葉に明らかに動揺している大介。

佐「え、あ、なんか予定あった？」

佐「予定があるなら、俺の誕生日の祝いじゃなくても！お詫びにどっか行こ！美味しい肉とか！」

無理に笑顔を貼り付けて、美味しいところあるんだ！なんて言ってるけど、

私はもう振り回されるなんてごめんだよ。

これ以上、自分で自分を傷つけたくない。

彼の横を通り抜け、自分の荷物を持つ。

佐「え、ちょ、」

急いで追いかけてくる大介を無視して

「少し早いけど、お誕生日おめでとう。」

「大介の恋、応援してる。だからもう私に構わないで。」

そう言い、部屋を出た。

当分、いやもうこの部屋には来ないのかな。