プリムラ・ジュリアン-1- (ページ26)

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あれから数時間、木下さんの話はをすることなく、いつものように録画していたアニメを見る。

佐「うわ〜！まじかわいい！やっぱ俺の嫁最高だわ！」

佐「ねぇ！今の見た？！最高じゃない！？まじ天使！！！」

画面の嫁を目の前に数時間前が嘘のようにいつもの大介に戻っていた。

こういう切り替えの速さ本当尊敬するなぁ。

佐「あれ、Aどうしたの？Aの推し出てるよ！」

「あ、ほんとだ、てか大介近くない？」

いつの間にか大介は私の隣にぴったりくっついている。
貴方の左側めちゃめちゃ空いてますよ。

佐「え〜だめ？」

「いや、だめじゃないけど、」

佐「なんかA元気ないし、」

元気がないのは貴方のせいなんですけど、、なんて言えない。
でも大介は子供の頃から元気がない時必ず隣にいてくれたっけな

「いやちょっと考え事してたの、」

佐「え、なに悩み事？」

なんて顔を覗き込んでくる。
やっぱり顔綺麗だなぁ。これは木下さんが大介のこと好きになるのも時間の問題だなぁ。

佐「おーい、って大丈夫？！何で泣いてるの？」

「え、あ。ごめん、気づかなかった」

大介にそっと涙を拭われ気がついた。

「ごめん、本当に何にもない、コンタクト乾いちゃった」

こんな時、木下さんなら可愛く甘えるんだろうな、

そんな事も出来ない私は本当に可愛くない。