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大介の話はこうだった。
先週、私が参加しなかったサークルの飲み会で木下さんと仲良くなったそう。
元々サークル1美人で有名な木下さんの事は綺麗だなぁ〜と思ってるだけだった。しかし、たまたま飲み会で席が近くなり、話をしていると同棲してる彼氏の束縛がひどい上に、彼氏は別の人と浮気していると相談された。
そして昨日、木下さんから【助けてほしい、会えない?】と連絡が来て会っていた。と、
佐「それで、彼氏が浮気相手を家に連れ込んでるから家に帰れないって相談されて、」
「なるほど。それで一緒にいたんだね」
佐「うん、」
きっとこの状況なら朝まで大介の家にいたんだろう。
今、貴方はどんな気持ちでこの話をしてるんだろう。
彼氏に浮気されて束縛されて辛くても、木下さんと大介がやってることは浮気に入るんじゃないの?
なんて目の前で下を向いてる大介には言えなくて。
「大介は木下さんのことが好きなの?」
大介「好き、だと思う。二次元の嫁以外でこんな気持ちになったのは初めてだし、よくわかんないんだけど、泣いてる木下さんを見て守りたいって思った。」
ああ、大介が嫁のことを話す時以上に幸せそうな顔をしている。
きっと浮気でも何でも私は木下さんに敵わないんだろう。
それは”幼馴染”の私が一番わかってる。
何十年も隣で大介を見てきて、こんな表情私には向けて貰えなかったから。
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作者名:月乃 | 作成日時:2022年7月13日 18時