プリムラ・ジュリアン-1- (ページ16)

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教室から出ても手を離さずひたすら歩き続けるふっか

「ねぇ、ふっかどこ行くの？」

深「あ、ごめん」

私の声にやっと足を止めた。

「さっきのどうしたの、ふっからしくない」

深「いやぁ、なんか佐久間の無神経さにイラッときてさ、」

確かに私も大介の発言にはイラッとというか、辛いって気持ちになったけど、

「まさか授業抜け出すなんて笑」

深「やりすぎたよね〜まじごめん、」

なんて申し訳なさそうに眉を下げるふっか
でもふっかが居てくれなかったら正直あの状況は辛かった。

「いや、ありがとう。ふっかが言ってくれてスッキリした」

なんて伝えると、

深「はぁ、本当Aは優しいね、」

「あ、髪の毛崩れる」

深「いいじゃん、もう今日は帰るんだし」

頭をわしゃわしゃ撫でられる。私犬か何かなの？笑

「とりあえずふっかの家にある私のスマホ救出しないと、」

深「今日もそのまま泊まってく？」

「絶対に家に帰ります。てかいつまで手繋いでるの！」

深「あれ、お嬢さん顔赤くない〜？」

「無理、顔近いしでかい」

深「おい！！！」

ふっかといると嫌なことも忘れて自然と笑顔になれるなぁ〜なんて。
絶対本人には言わないけど。