プリムラ・ジュリアン-3-

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佐「え？好きって、、。急にどうしたの？」

大きな目をさらに大きくして私を見つめる。

こんな大介を見るのも最後だね。

「急にじゃないよ、ずっと物心ついた時から大介が好きだった。」

佐「好きって、それは幼馴染としてだよね？」

「違う。幼馴染としてなんかじゃない。木下さんじゃなくて私と付き合って欲しいってずっと思ってた。」

私の好きは大介とは違うんだよ。

「大介の初めての彼女になりたかった。」

佐「、、、、」

困った顔。

「ごめん、そんな顔させたいわけじゃないの。」

「大介が私のこと、幼馴染以上に見ることはないってわかってたから。」

佐「それは、、」

「だから今日で終わらせたかった。」

佐「終わらせるって、？」

そんな顔しないで。大きな目に涙を溜めている。


そんな大介の姿を見ると私まで堪えていたものが溢れてくる。


「大介を好きなこと、、っ 今日で終わらせるから」


佐「A、、」


「すぐには気持ちは切り替えられないかもしれないけど、少しずつ前に進むから、」

「もう、何で大介が泣くの、」

隣で下を向いて涙を流している。


佐「ごめん、俺最低なことしてた」

微かに声も震えている。


私の我儘で勝手に想いを伝えたが為に大介にも辛い思いさせちゃった。

「ごめんね、私は楽になれても、大介に嫌な思いさせた。」


佐「俺、、茜と別れるよ、、っ、それでAと向き合うから、、」


幼馴染という関係はどこまでも残酷だね。
こんなにも相手を縛ってしまうんだから。


「無理しないでいいんだよ、別に大介の側からいなくなる訳じゃないから。それに、大介には友達も木下さんもいるんだよ。」


佐「俺は、我儘だけど一番Aにそばにいて欲しくて、っ、」


「でも大介と私の好きは違うの。きっと優しい大介はこの先私と一緒にいるのが辛くなるよ。」


佐「そんなこと、、」


ごめん、辛いのは私。
このまま側に居たら前には進めない。


もう終わりにするんだ。後少し、


「すごく幸せな初恋だったから。」


「お願い。私のこと、きちんと振って欲しい。」



佐「、、っ、わかった。」



「大介、ずっと好きでした。」




佐「好きになってくれて、ありがとう、っ、でも、、







ごめん。」





「うん、ありがとう。」







私の長い長い片想いは今日終わった。

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