9話 ページ10
スマートフォンのアラームが鳴る。
寝ぼけた頭でスマートフォンを手に取り、時間を確認する。
時刻は6時半。いつの間にか寝ちゃったっぽい。
今日はまふくんは朝早くから仕事で、私が起きる時にはもう彼はいなかった。
少し寂しさを感じながら学校への道を歩く。
いつもなら隣で笑っていたまふくんが1日居ないだけでこんなにも寂しくなるとは私も思っていなかった。
io「あれ?今日は1人なの?」
『うん。仕事、今日は朝早いらしい』
少しだけ早く学校に着いてしまい、伊織と話をして時間を潰す。
io「最近ね、歌い手にハマってるの!」
”歌い手“というワードに反応して伊織の方をこれでもかという程速く振り向く。
過剰に反応しすぎた。不覚だ。
io「まふくんめっちゃ好きなんだよね〜」
『あ、ま、まふくん!私も好きだよ!うん!』
io「やっぱり??良いよね〜」
どうしよう、口を滑らせたらオワリだ。
冷や汗をガンガンかきながら伊織の話を聞く。
まふくんイケメンすぎる〜、とか。
会いたい〜、とか。
謎の優越感と嫉妬心のような何かで頭が上手く回らない。
結局この日は一日中ぼーっとしていた。
授業の内容なんて全く頭に入ってこない。
早く、会いたいなぁ。
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ゆうか - 更新待ってます! (2020年2月11日 9時) (レス) id: c843a619c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぃ | 作成日時:2020年1月16日 12時