【SLH】推しが親戚だった。【YUMA】

不安 ページ5

YUMA side



近い関係になりたいなんて、思ったらだめだ。


俺とAは直系血族ではない。
だから法律的には恋愛は大丈夫なんだが、立場を考えると難しいことになってくる。

別の視点から見ればAは俺のファンであることには変わりない。


y「…はぁ」

『どうしたんですか？』

ルンルンと服を選んでいたAが此方へ歩いてくる。

y「ごめん、ちょっと考え事してて」

悩み事なら相談乗りますよ、と心配してくれるAに申し訳なさが募る。

y「ありがとね。よーし俺が服選んでやるわ！」

『変なのはやめてくださいよ？‪』

そう言ってまた笑顔を見せるA。
不覚にも可愛いと思ってしまった。


あぁだめだ、俺らしくない。


結局この日のことは考え事ばかりであまり覚えていなかった。







y「しらはま」

s「ん？」

y「俺、恋した」

s「へー…………え？……は？恋？ゆーちんが？」


明らかに動揺するしらはま。
そりゃあそうよな、突然恋したなんて言われたら。

y「その子、親戚でしかもcrewで。俺、どうすれば良い…？」

s「恋愛なんて好きなようにすればいいやん」

予想もしていなかった言葉だった。


‪y「へ…？」

かなり間抜けな声が出たと思う。

否定されると思っていたから。

肯定されることなんてないと思っていたから。

SLHのリーダーとして、許されないことだと思っていたから。

s「俺は別に良いと思うけど。未成年とか法に触れることじゃないなら」

y「しらはま〜ありがと〜！」

s「はなれろ」


嬉しくて抱きつけば、強めのデコピンをされてしっしっと追い払われる。

そんな所がまた此奴らしいななんて思ったり。

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