氷浦貴利名と手と心臓 ページ6
同じクラスの氷浦貴利名くんは伊那国島という自然溢れる島からサッカーのために遙々上京してきた。
彼は容姿が優れていたので色んな人に話しかけられていたが、話の内容がもっぱら島のこととサッカーのこと、そして彼のおばあちゃんに関してで、他のスポーツや話題の映画やドラマなど、それから恋愛にはことごとく興味がなかった。
次第に、彼と話すのはクールっぽいけど意外と面白いと思った男子か、女子は隣の席でサッカーが好きな私だけとなった。
昨日はFFの決勝戦だった。いつもはテレビで見るだけだったが、何となく氷浦くんのサッカーを直接見たいと思ってスタジアムまで行った。
あまり人がいない席に行ってこっそりと氷浦くんを見てた。そしたら振り向いてこっちを見たと思ったら手を振ってきた。
私に？とは思ったが私以外に周りに人がいなかったため手を振り返した。
すると驚いたように目を丸くした後目を細めて笑った。氷の微笑と呼ばれるだけあり微笑みはやはり綺麗だ。
瞬間、今までにないほど心臓がバクバクしているのが分かった。
・
振り返してくれた、可愛い。そんなことを思った。
クラスの女子で唯一、俺のサッカーへの情熱を理解してくれる子。
あの子を見る度に心臓が何時もより速く動くのは気のせいではない。この間監督に病気かと思って聞いたら、「氷浦くん、それは恋ですよ〜！」と言われた。
これが恋、俺はあの子が好き。それが分かったらすっきりした。今まで恋なんてしたことなかったのに。
FF決勝戦、スタジアムを見渡し観客の多さにびっくりする。今までもいたけどこんなにじゃなかった。
隅っこの方にあまり人がいない席があった。そこにあの子が来てるのが見えた。
何時もはテレビ観戦だから行かないと言っていたのに、頑張らなきゃ。
そう意気込むとあの子の方を向いて手を振った。気付いた、驚いてる。
恥ずかしそうに手を振り返された。
俺だけを応援してほしいな、なんて思った。
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美紅(プロフ) - 楯山アヤメさん» そうですか… (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
楯山アヤメ(プロフ) - 美紅さん» すみませんが小説自体のリクエストは受け付けていません。受け付けているのは次回作の短編集のものだけです･･･。 (2019年3月20日 22時) (レス) id: 8a9156fa53 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 楯山アヤメさん» いいえ、小説です (2019年3月20日 22時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
楯山アヤメ(プロフ) - 美紅さん» 『君との時間』のリクエストでしょうか？ (2019年3月20日 22時) (レス) id: 8a9156fa53 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - イナズマイレブン 無印時代 マックス君 FF編&エイリア学園編&FFI編 FF編はマックス君の幼馴染であり猫耳帽子のキャップエイリア学園編はオリキャラ登場するキャラバン参加するためFFI編はイナズマジャパンの代表選んだの物語です (2019年3月20日 22時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楯山アヤメ | 作成日時：2019年2月11日 21時
