佐久間次郎と助けとまだ〈リク〉 ページ23
出会ったのは一年前だった。
雷門との初めて試合、彼女はまだいなかった。初めて会ったのは尾刈斗中との試合を見ていたときだった。
「ねぇ、帝国の鬼道さんと佐久間さんですよね。こんなところで何してるんですか？」
女子から強いトーンで言われたのは初めてだった。でもそこから興味を持ち始めた。
調べてみたら彼女は雷門の選手だったことが分かった。女子なのにFFへの出場資格を持っていたがそんなに強いのかと思い偵察に行くと、本当に強かった。
彼女はFWとMFを兼任していて全体的な指示を出す司令塔でもあった。すごい、と純粋に思った。
そこからだんだん彼女にハマってしまい、鬼道さんや源田から"無自覚ストーカー"と言われるまでになってしまった。いや、俺は純粋に彼女のことが好きなのだ。少しファン心理もあるが、好きという気持ちが上回っている。
俺は鬼道さんを尊敬していて、この人にずっと着いていきたいと思っていた。そんな俺が一度、帝国をやめたいと思ってしまったときがあった。
去年のFFの地区予選決勝戦、雷門との試合で試合開始直後に雷門側に鉄骨が降ってきた。だが雷門は一人も動いておらず、全員無傷だった。
フィールドの整備のために外に出ようとしたときだった。
ガコンッと音をたてて落ちてきたのはまた鉄骨だった。違ったのは、落ちる場所に彼女がいたことだった。
今までの試合よりも速く走り、彼女の腕を引いて抱きしめて鉄骨が落ちない位置に勢いよく飛び退いた。
帝国も雷門も駆け寄ってケガがないか確かめてきた。
「俺は大丈夫だ。…柊、さんは？」
「…私も大丈夫です。助けてくれてありがとうございました…。」
恐怖でか震える体を抱きしめながら言われた。
「これぐらいどうってことない。むしろ俺たちの方こそ警戒をしていなかった。本当にすまない。」
「…顔を上げてください。皆さんは何も知らなかった被害者でもあるんです。試合中なら皆さんだってケガをしていた可能性だってあります。だから、これぐらいで済んで本当によかったです。」
一年生とは思えないしっかりとした言葉に俺たちは全員胸を打たれた。今まで褒められたプレーをしてこなかった自覚はある。だからこそ、その言葉は俺たちの心に強く響いた。
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美紅(プロフ) - 楯山アヤメさん» そうですか… (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
楯山アヤメ(プロフ) - 美紅さん» すみませんが小説自体のリクエストは受け付けていません。受け付けているのは次回作の短編集のものだけです･･･。 (2019年3月20日 22時) (レス) id: 8a9156fa53 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 楯山アヤメさん» いいえ、小説です (2019年3月20日 22時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
楯山アヤメ(プロフ) - 美紅さん» 『君との時間』のリクエストでしょうか？ (2019年3月20日 22時) (レス) id: 8a9156fa53 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - イナズマイレブン 無印時代 マックス君 FF編&エイリア学園編&FFI編 FF編はマックス君の幼馴染であり猫耳帽子のキャップエイリア学園編はオリキャラ登場するキャラバン参加するためFFI編はイナズマジャパンの代表選んだの物語です (2019年3月20日 22時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楯山アヤメ | 作成日時：2019年2月11日 21時
