＊ ページ13
「Aちゃん！大丈夫！？」
私を見つけてくれたのは、吹雪くんだった。
口に貼られているガムテープを優しく取り、足の紐を解いてくれた後、彼は私を優しく抱きしめた。
「よかった…見つかって本当によかった…！」
顔や服が汚れている。髪もぐちゃぐちゃになっている。そこまでして私を一生懸命探してくれていたのかと嬉しく思った。当たり前だ、好きな人に一番に思われることの幸せ意外に何がある。
そのまま私を離さず、五分ほど経った頃に監督たちに見つけたと知らせるために連絡を取った。
監督たちを待つ間、吹雪くんは語った。
「僕、本当はAちゃんにちゃんと好きって言いたかった。初めて見たときからきみが好きだったんだ。でもあの日、FFIが終わったら2度と会えないことを知って、あの連絡は内密なものだってAちゃんの反応で分かったから脅して無理矢理付き合わせた。
最初は怖がられてたけど、だんだん笑顔を見せてくれるようになって、キスもさせてくれるようになって、好きになってくれたのかななんて自惚れちゃってた。
今までAちゃんの気持ちを考えないで行動しちゃってごめんね。」
そこまで聞いて私は怒った。
「どうしてそんな自分勝手なの！なんで私の気持ちを分かってくれないの！私が一度でも嫌って言ったことある？ないよね？だったら私も吹雪くんと同じ気持ちだって気付いてくれないわけ！？」
気持ちが抑えられなかった。一方的に決めつけられてなんでそんなことを言うのって思った。
それと同時に、私も気持ちを言わなかったから悪いんだと自覚した。だから今ここで言ってしまおう。
「私も、吹雪くんのことが好きなんだよ！だから、吹雪くんだけが、私のことを好きだなんて言わないで…！」
今度は寂しさと悲しみで涙を流す。
「…ごめん、私が何も言わなかったからだよね…。
確かに最初は怖かった。でもね、優しくされて嬉しかったし、キスされても嫌じゃなかった。むしろ嬉しかった。
その時に気付いたんだ。私、吹雪くんのことが好きなんだって。だって、好きな人じゃなきゃキスなんてされたくないでしょ？
だから今は吹雪くんのことが好き。分かってくれた？」
「…うん。僕の方こそ勘違いしちゃってごめんね。改めてもう一度言わせてくれるかな？
Aちゃんのことが好きです。付き合ってください。」
「っはい！こちらこそよろしくお願いします！」
やっぱり、好きな人といる時間が一番の幸せだ！
緑川リュウジと病と感謝〈リク〉→←吹雪士郎と脅しと気持ち〈リク〉
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美紅(プロフ) - 楯山アヤメさん» そうですか… (2019年3月20日 22時) (
レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
楯山アヤメ(プロフ) - 美紅さん» すみませんが小説自体のリクエストは受け付けていません。受け付けているのは次回作の短編集のものだけです･･･。 (2019年3月20日 22時) (レス) id: 8a9156fa53 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 楯山アヤメさん» いいえ、小説です (2019年3月20日 22時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
楯山アヤメ(プロフ) - 美紅さん» 『君との時間』のリクエストでしょうか？ (2019年3月20日 22時) (レス) id: 8a9156fa53 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - イナズマイレブン 無印時代 マックス君 FF編&エイリア学園編&FFI編 FF編はマックス君の幼馴染であり猫耳帽子のキャップエイリア学園編はオリキャラ登場するキャラバン参加するためFFI編はイナズマジャパンの代表選んだの物語です (2019年3月20日 22時) (レス) id: 5e245d9090 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楯山アヤメ | 作成日時：2019年2月11日 21時
