I want to protect you…3

繋いだ手 ページ36

隆弘が帰ってきたのは、子供が生まれてから二日後のことだった。




隆「あｧ〜〜ｯ！かぁわいいなぁ〜お前は〜♡」





子供を腕に抱いて頬ずりばっかりしてる。





「隆弘、」



隆「ん〜？」



「ミルクあげてみる？」



隆「おお！」






あぐらをかいた上に、子供をのせてミルクをあげ始めた隆弘に、聞いてみた。






「この子の名前は？」



隆「んー…A2号、とか？」



「真面目に。」



隆「ごめん、冗談だって。
Aそっくりだからさ！」





冗談って…笑えないから。




隆「んー……"心"を"信"じるって書いて、心信(みさと)、はどう？」




「心を、信じる？」




隆「うん。…大事な人の心を信じて、自分の心に素直になれる人でいてほしいから。
俺みたいに、大事な人を手放してほしくない。」





そう言いながら、隆弘が哺乳瓶を置いて、私の手を握った。





「いい名前ね。」



隆「俺も…この手を死ぬまで離さない。」



「…死んだら離しちゃうの？」



隆「ｸｽｯ…死んでも離さないから、心配するな。」



「うん 笑」




頷くと、チュッと短いキスが降ってきた。





隆「愛してる。」



「私も愛してる。」





そう言って、もう一度小さなキスをした。




Fin.2016.06.20

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