I want to protect you…3

出産 2 ページ30

「ｯ…うっそ……」



それは、お昼ご飯の後片付けをしている時だった。




今までに感じたこともないほどの痛みがお腹に走った。




「よりによって今日って……ｯ…」




とりあえず、手に持っていたお皿をシンクに置いて、ゆっくりソファに座った。




「ふぅｯ……救急車……」




スマホを手に取って救急車を呼ぶ。




8分くらいで到着するらしい。




あと8分……




「頑張らなきゃｯ…」





それからどれくらい経ったのかもわからないくらい、痛みに耐え続けていると、救急車の音がぐんと近付いてすぐに何人かのお医者さんたちが入ってきた。





医1「大丈夫ですか？立てますか？」



「ﾊｧｯ…無理、そうです……」



医2「急いで運びましょう。」




担架に乗せられて、救急車まで運ばれる。




「ｯ…んぅｯ…」



医1「大丈夫ですから、ゆーっくり息を吐いてください。」



「ﾝｯ…はいｯ…」




言われた通りにゆっくりと息を吐いて、またゆっくりと息を吸う。




「ﾊｧｯ、ﾊｧｯ…ｯ…」




大丈夫……



私1人でも、元気に生まれてくれる。

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