ふたりの未来 side Shuta ページ9
｢ほんっと女々しい奴だわ。
金持ちじゃなきゃとっくに捨ててたっつーの。｣
秀｢……………、｣
キャラが180°変わったAを呆然と見つめていると、パチッと目が合った。
やっべ、目合った……！
急いで逃げようとした俺を、Aが引き止めた。
｢なんか用？｣
秀｢あ…、俺…いや、私、こういう者です。｣
俺はいつものように名刺を差し出すと、事情を説明した。
｢ふーん…、スカウトね。｣
秀｢もし興味があったら、この番号に連絡してください。｣
｢…いいよ、やる。｣
秀｢え？｣
｢その代わり、私のマネージャーはあんた。｣
初対面であんたって呼ばれたことにも違和感を覚えたが、デビューしてもないのにマネージャーを指定してくるAの態度に、俺は思わず笑った。
秀｢君ね、デビューしてもないのに……｣
｢デビューすればいいんでしょ？
するよ、何がなんでも。｣
やけに自信ありげなAの眼差しに、俺は何かを感じたんだ。
だから、社長に頼み込んでマネージャーにしてもらった。
二年以内に売れなきゃ、会社を辞めるっていう条件つきで。
でもAは、一年でデビューして人気も得た。
その時の俺が、どれほどAを誇らしく思ってたか。
秀｢ま、こんな感じっす。｣
俺が話し終えると、西島さんは困ったような、懐かしそうな笑顔を浮かべた。
隆｢なんか、Aらしいですね。｣
秀｢昔からあんな性格なんですか？｣
隆｢………………、｣
西島さんはただ笑うと、何も言わずにグラスを傾けた。
秀｢……………。｣
このふたりには、何かがある。
言葉では言い表せない、不思議な距離感。
隆｢…あのふたりって、付き合ってるんですかね。｣
西島さんの視線の先には、浦田さんと仲良さげなAがいた。
秀｢…Aは何とも思ってないように見えますけど。｣
ふたりが関係を持ってることは、確かだが。
Aはそういうことには、オープンな女だから仕方ない。
秀｢勝ち目は十分あると思いますよ。｣
その言葉を西島さんが聞いていたかどうかは分からないが、俺はふたりの今後を思って口角を上げた。
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琴羽(プロフ) - 由希さん» お久しぶりです！行進お待たせしました<(_ _*)> もう少しで完結なので頑張ります！ (2019年6月10日 18時) (
レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 久しぶりです。更新楽しみにしてます (2019年6月10日 9時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - 由希さん» いえいえ全然！アメとムチのムチの方だと思ってます笑 更新頑張ります！ (2019年3月12日 7時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 嫌な事言ってすいませんでした。これからも楽しみにしてます (2019年3月11日 23時) (レス) id: 8944fa1049 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - くまさん» そう思ってもらえて良かったです！頑張ります！ (2019年3月11日 5時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴羽
| 作成日時：2018年8月27日 10時
