Playing With Fire. １

抑えきれない想い 2 ページ43

市「社長も罪な人だね。Aさんみたいないい子を泣かせるなんて。」



「私が悪いんです。勝手に好きになったから……」



市「…勝手に好きになったのは、君だけじゃないと思うけど？」



「え……？」



市「ｸｽｯ、素直になれば、全部上手くいくはずだよ。だから、俺を信じて素直になってみて？」



「素直に……？」




素直になれば、上手くいく？



私の片思いなのに？




市「まっ、頑張って！」



「あ…はい。」



市「じゃっ、泣き止んだし、戻ろっか！」



「そうですね。」




市來さんは私の体を離すと、手を引っ張って秘書室に向かった。





***************


仕事をしていると、千晃から電話がかかってきた。




「もしもし？」



千「あ、Aー？今日会える？」



「うん、18時からなら。」



千「じゃあ、その時間にいつものカフェで！」



「わかった。…はーい、じゃーね？」




電話を切ると、仕事を再開する。





それにしても急に会おうなんて、どうしたんだろう？




気にはなりつつも、今は仕事、と思い集中することにした。

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