Playing With Fire. １

好き 1 ページ33

昨日あんなことがあって、凄く迷ったけど、私は今日も変わらずに出勤している。




「社長にあわせる顔がない……」




あんなことされても、社長の顔を見たいと思うのはどうしてなんだろう……




社長が来るまでの間、デスクで自分の仕事をこなす。




黙々と仕事をしていると、社長室の扉が開いて、社長が入って来た。





「っ…おはようございます、社長…」



隆「ああ…」




部屋には、気まずい空気が流れる。




隆「…今日の予定は？」



「あ…えっと、9時から会議が入っています。」



隆「わかった。」




社長はそれだけ言うと、書類を読み始めてしまった。




私も黙って仕事の続きをする。





「………」



隆「………」





突然、社長のスマホの着信音が、沈黙の中に鳴り響いた。





隆「…もしもし。」




私は気にせず、仕事を続けていた。




隆「なんで急に……ああ。わかった…会議があるから、11時頃に来い。…それじゃ。」



「…？どなたか、いらっしゃるのですか？」



隆「…ああ。」



「そうですか…。」





再び訪れる沈黙。



それを先に破ったのは、社長だった。




隆「もう会議に行く。」

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