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｢しゅう！｣
明智｢………、｣
制服に着替えたあと、先に工場を出ていたしゅうをダッシュで追いかけた私。
明智｢何してんの。｣
｢…ﾊｧ…、一緒、帰ろうよ…ｯ……｣
膝に手をついて、息を整えながらそう言う私に、しゅうが呆れたようにため息をついた。
明智｢走ってきたわけ？体力ねぇくせに。｣
｢はは…、ご最も……。｣
明智｢………、｣
私は相変わらず膝に手をついたまま、必死に息を整える。
その時、しゅうの大きな手が、上下する私の背中をさすった。
明智｢…どんくせぇな。相変わらず。｣
｢…ｯ……、｣
息を整えるどころじゃない。
ドキドキして、逆に息苦しくなった。
｢…もう、大丈夫。ありがと…。｣
明智｢…ん。｣
しゅうの手が離れると、私たちは並んで歩き出した。
｢今日、大丈夫だった？｣
明智｢…別に。｣
｢気にすることないよ。
明日は、ちゃんと作業させてもらえると思うし。｣
明智｢どうだか。｣
さほど興味もなさそうに、前を見すえたままそう言ったしゅう。
｢…あ！クレープだ！｣
明智｢は？…あ、おい……｣
しゅうのそんな声を背に、私はクレープのキッチンカーに走った。
｢えっと…、これとこれください！｣
クレープを２つ注文して、急いでしゅうのところに戻る。
｢はい！｣
明智｢………、｣
｢ん。早くとってよ。｣
私が差し出したクレープを、しゅうはおずおずと手に取った。
｢…ん〜、うま。｣
明智｢…あま。｣
隣でそう呟いたしゅうのしかめっ面に、ふふっと笑みがこぼれた。
明智｢…そっちのがいいんだけど。｣
私のバナナチョコクレープを見て、しゅうがそう言った。
｢え？でも、しゅういちご好きじゃん。｣
明智｢いつの話してんだよ。｣
｢え？嫌いになったの？｣
明智｢嫌いでも好きでもない。｣
｢じゃあいいじゃん。こっちも甘いよ？｣
明智｢………、｣
しゅうは一瞬黙ると、次の瞬間、こっちに身を乗り出した。
｢…ｯ……、｣
明智｢…あま。やっぱこっちでいいや。｣
私のクレープを一口食べて、平然とそう言ったしゅう。
口端についたチョコソースをペロリと舐めるその仕草に、真っ赤になった私には気づきもせず。
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. - ページ41、「若林｢あ〜、"る" って言うなよ若林ー。｣←これ、東条が言ったセリフですよ??若林が若林に言ってるってなってますけど‥。 (2021年3月24日 13時) (
レス) id: 8938ef0b4a (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - ninakoさん» ありがとうございます泣 そんなに褒めてもらえて感動です！ (2019年6月18日 0時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
ninako(プロフ) - どうしよう、どきどきして切ない。切ない！すきです。 (2019年6月17日 19時) (レス) id: 4d463ce0f8 (このIDを非表示/違反報告)
琴羽(プロフ) - 鶴さん» ありがとうございます！ 頑張ります笑 (2019年6月17日 6時) (レス) id: aa9346f6a5 (このIDを非表示/違反報告)
鶴 - 続き、すごく楽しみにしています！ (2019年6月16日 21時) (レス) id: c081e3d2cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴羽
| 作成日時：2019年6月9日 22時
